580万円超え! トヨタの「新たなGRヤリス」に注文“殺到”!? 本気の“走り特化モデル”も追加の「3ドア小型スポーツカー」は“リピーター”も続出! 大進化の「25式」最新の動向は?
トヨタのハイパフォーマンススポーツハッチバック「GRヤリス」について、納期などの最新の動向を販売店に聞いてみました。
確実に後世に語り継がれていくであろう「GRヤリス」
2020年5月に販売が開始されたトヨタ「GRヤリス」。発売から5年が経過した現在も進化を続けています。
手に入れているユーザー層と最新の納期について調べてみました。

GRヤリスは、マスタードライバーである“モリゾウ”こと豊田章男 トヨタ自動車会長の「トヨタのスポーツカーを取り戻したい」という想いのもと、「モータースポーツ用の車両を市販化する」という、逆転の発想で開発したトヨタ初となるモデルです。
2024年1月には大幅改良型(24式)のGRヤリスが発表され、モータースポーツ現場の声を活かした内外装の仕様変更や、新開発となる8速スポーツAT「GR-DAT」を搭載するなど、さらなる進化を遂げています。
2025年4月にはより熟成を極めた改良型(25式)が登場。GR-DATの熟成やレスポンスの向上、足回りやパワーステアリング(EPS)の設定変更、大型フットレストの装備などを実施し、改良が重ねられています。
そしてさらに2025年10月には、上級モデル「RZ“High performance”」およびモータースポーツベースの「RC」グレードに対し、冷却・空力性能を高める専用外装パーツ6アイテムを採用した新パッケージ「Aero performance package(エアロパフォーマンスパッケージ)」を設定しています。
パワーユニットは、1.6リッター直列3気筒インタークーラーターボ「G16E-GTS型」エンジンを搭載し、最高出力は304PS、最大トルクは400N・mを発揮します。
トランスミッションは6速iMTまたは8速のGR-DAT、駆動方式はスポーツ4WDシステム「GR-FOUR」による電子制御多板クラッチ式の4WD(3モード選択式)となっています。
ボディサイズは全長3995mm×全幅1805mm×全高1455mm、ホイールベースは2560mm、車両重量は1280kg(GR-DAT搭載モデルは1300kg)です。
車両本体価格(消費税込)は356万円から582万5000円です。
多くのクルマ好きが気になっているであろうGRヤリスを手に入れているユーザー層と最新の納期について、首都圏のトヨタディーラーに問い合わせてみました。
「そろそろ2回目の車検を迎えるお客様が『改良型が気になる』ということで乗り換えになるケースが多いですね。
なかには『現在所有しているGRヤリスをチューニングするか乗り換えるか迷った結果、これだけのクルマなのでメーカーが改良を加えたモデルに魅力を感じた』ということでお乗り換えをご決断されたお客様もいらっしゃいます。
また、何台もクルマをお持ちで、スーパーカーも所有されているお客様が『友人に乗せてもらったら気に入ってしまい、すぐにでも欲しくなった』と即断即決されたケースもございます。
というのも、GRヤリスのご納期はだいたい2ヶ月〜3ヶ月ほどと、最近のモデルのなかでは比較的短納期でご案内できるんです。
納期の短さも魅力となっているのは確かなようです」
他のトヨタディーラーに問い合わせてみたところ、GRヤリスの納期は短いようです。
「グレードや装備などにもよりますが、だいたい2ヶ月〜でご案内が可能です。『えっ、そんなすぐ届くの?』と驚かれることが多いですね(苦笑)。
車両本体価格としては高額なモデルではありますが、お客様もウェブサイトやYouTubeなどでGRヤリスに関する『予習』を済ませたうえでご来店される方が多く、『値段は高いけど、内容を考えればむしろ良心的』とお考えいただいている傾向があります。
国内外のスポーツカーや、ハイパフォーマンスモデルを乗り継いでこられたり、現在も所有している方にもお選びいただいていますね。
玄人受けが良いクルマと言いますか、まさに『分かる方には分かる』モデルなんだと思います。
1度でもGRヤリスを手に入れてしまったら虜になってしまう、今どきの表現なら『沼』なモデルといえそうです」
近年、昭和末期や平成初期にデビューした、いわゆる「ネオクラシックカー」と呼ばれる年代の国産スポーツカーが人気です。
当時の新車価格以上の相場で販売されているクルマも珍しくありません。
しかし、車両本体価格+リフレッシュ費用だけで数百万円単位の出費となってしまいます。また故障や純正部品の確保に追われる可能性もあります。
それであれば、新車あるいはコンディションの良さそうな中古車のGRヤリスを購入した方がトラブルフリーで乗れるばかりか、真夏でもエアコンがガンガン効く日常の足としても使えます。
多くのネオクラシックカーがそうであるように、GRヤリスもいずれは「あのとき買っておけばよかった…」と賞されるクルマとなるのは、確実であるように思えてなりません。
Writer: 松村透
株式会社キズナノート代表取締役。エディター/ライター/ディレクター/プランナー。
輸入車の取扱説明書制作を経て、2006年にベストモータリング/ホットバージョン公式サイトリニューアルを担当後、2013年に独立。フリーランスを経て株式会社キズナノートを設立。現在に至る。
2016年3月〜トヨタ GAZOO愛車広場連載中。ベストカー/ベストカーWeb/WebCARTOP他、外車王SOKEN/旧車王ヒストリア編集長を兼務する。










































































