トヨタ「新スポーツセダン」公開! 足回り強化&「230馬力超え」のパワトレ搭載! 黒ボンネット×ルーフもカッコいい「カムリ“GT-S”」米国で登場
トヨタの米国法人は、11月5日〜8日に米国ラスベガスで開催された「SEMAショー2025」で「カムリ GT-S コンセプト」を初公開しました。どのようなモデルなのでしょうか。
走りを磨いた「GT-Sコンセプト」登場
トヨタの米国法人は、11月5日〜8日に米国ラスベガスで開催された「SEMAショー2025」で「カムリ GT-S コンセプト」を初公開しました。市販車をベースにしたスポーツセダンとして注目を集めています。

カムリはトヨタの世界戦略を担うミドルサイズセダンで、1980年に「セリカ・カムリ」として誕生し、1982年に独立モデルへ。北米市場では長年ベストセラーカーとして高い支持を集めてきました。
日本国内では2023年12月で販売終了となりましたが、海外では2024年にフルモデルチェンジした9代目(北米2025年モデル)が登場。その最新世代は“ハンマーヘッド”デザインを採用し、パワートレインはハイブリッド専用化されています。2.5リッター直列4気筒エンジンと第5世代ハイブリッドシステムを組み合わせ、システム最高出力はFWDモデルで225馬力、AWDモデルは232馬力を発揮します。
今回披露されたGT-S コンセプトは、この最新の「XSE AWD ハイブリッド」2025年モデルをベースにしたデザインスタディです。
SEMAにありがちな過激なカスタムカーではなく、「ショールームからそのままガレージに入るような、現実的なスポーツセダン」を目指して開発されました。
そのため、パワートレインはベース車と同じ232馬力の2.5リッター直列4気筒ハイブリッドを据え置き。インテリアも基本的には市販モデルのままで、エクステリア、スタンス、シャシチューニングの最適化によって、カムリが本来持つ運動性能を自然に引き上げた仕様として仕上げられています。
デザインはトヨタの「カルティデザインリサーチ」(アナーバースタジオ)が担当。新造形のエアロダイナミクスを前後左右に採用し、アグレッシブで機能的なスタイルを実現しました。リアバンパーはパフォーマンスエキゾーストと一体化し、ボディカラーには鮮烈な「インフェルノフレア」が選ばれています。
シャシにはアジャスタブルコイルオーバーを導入し、車高は約38mmダウン。ブレーキも強化され、フロントに365mmローター+8ピストン、リアに356mmローター+6ピストンの高性能システムを装備します。足まわりは20インチホイールに245/35R20タイヤを組み合わせ、グリップを大幅に強化しました。
なお、カムリ GT-S コンセプトはトヨタから入手できない部品を使用したプロトタイプで、公道走行は不可。市販予定もないといいます。
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市販化の予定はありませんが、SEMAショーで得られるフィードバックは今後のトヨタのスポーツモデルに活かされる可能性があり、今後の展開に期待が集まります。
Writer: 佐藤 亨
自動車・交通分野を専門とするフリーライター。自動車系Webメディア編集部での長年の経験と豊富な知識を生かし、幅広いテーマをわかりやすく記事化する。趣味は全国各地のグルメ巡りと、猫を愛でること。














































































