「すごい火災事故…」 新東名で大型キャリアカーが「発火・爆発」の瞬間を公開! トンネル内で煙充満・大惨事に発展… 一体何があった? “車両火災”多発でNEXCOが注意を呼びかけ
NEXCO中日本は公式SNSで、車両火災が多発しているとして1本の動画を公開しました。一体何があったのでしょうか。
カーキャリアが「爆発・炎上」 衝撃の動画の顛末は
NEXCO中日本は2025年11月14日、公式SNSを更新し、「車両火災」への注意喚起として、1本の動画を公開しました。
一体どのような動画なのでしょうか。

動画は新東名高速の下り線、清水PA〜新清水JCT間にある「和田島トンネル」内に設置された監視カメラからの映像です。
交通量は少なく、非常に空いている時間帯のようです。ほとんど大型車が通行していることから、もしかすると深夜帯なのかもしれません。
しかし動画開始後すぐ、異変が生じます。第一走行車線を大型カーキャリアがハザードを点灯させた状態で走行してきました。乗用車を6台積んだ満載状態です。
急速に減速し、路肩に寄っていきます。よく見ると、最後部から激しい火花が上がっています。
車体が右に傾いていることから、右後輪のタイヤが外れ、地面に接触しているのかもしれません。
そのまま火花と白煙を上げながら、とりあえず路肩に寄せて停車できました。
カーキャリアの直後には、大型トラックが異常に近い車間距離で接近。そのままカーキャリアと同様にハザードを点灯させて停止したようです。
この状況からみるにあおり運転ではなさそうで、トラックはパッシングやクラクションなど、あらゆる方法を使って、カーキャリアのドライバーに「様子がおかしいから停まれ」と伝えたのかもしれません。
その後、映像は停止後約15分後に切り替わります。路肩には先ほど助けてくれたトラックの姿はなく、カーキャリアだけが残っています。
しかし、さらなる悲劇が待っているのでした。トンネルのカメラは異変を見つけ、火花が散っていた後部へズームすると、なんと右後輪から黒煙と炎が上がっています。
このときはまだ本線にはほかの通行車両がおり、燃えている後輪のすぐ横をトラック
などがバンバン走行してきます。
そのわずか25分後、衝撃の展開になりました。
カーキャリアは積載していた6台のクルマごと真っ赤な炎に包まれ、もうもうと黒煙が上がり、大火災に発展してしまいました。
通行車両が一切ないことから、25分の間にトンネル内は進入禁止の規制が敷かれた模様です。
映像の視界は真っ赤になり、時折小さな爆発も繰り返しています。トンネル設備にも延焼しているようで、火の勢いは留まるところを知りません。
さらに1分後、煙はどんどんトンネル内に充満。カメラ映像も煙にすっかり包まれ、このあとの様子はわかりません。
NEXCOは映像とともに「高速道路での車両火災が多発しています!エンジントラブルやタイヤバーストに起因するものなどさまざまです。日頃の車両点検を欠かさず出発前の点検もお願いします」とコメントし、警鐘を鳴らしています。
※ ※ ※
総務省消防庁が2025年11月に発表した「令和7年(1〜6月)における火災の状況について」によると、2025年の上半期に国内で発生した総出火件数は21525件で、そのうち車両火災は約8%となる1750件を占めていました。
車両火災の要因はさまざまですが。「車両自体のトラブル」と「積載物」によるものに分類されます。
今回の映像のように、タイヤがバーストした状態で走行を続けたことで、ホイールが削れて火花が散り、火災に至るケースがあります。
管理不足から空気圧が不足し、タイヤがたわんで発熱しバーストする事例や、ヒビ割れた状態で走行して突然バーストする場合もあります。
あるいはオイル漏れや燃料漏れなど、クルマの劣化に起因するパターンもあり、エンジンの排気部(エキゾーストマニホールド)やマフラーなど、非常に熱を持つ部位に漏れた燃料やオイルが付着し、発火に至る例もあります。
さらに、ヘッドライトなどの配線が劣化したり、粗悪な修理や素人による後付けのカーエレクトロニクス製品を取り付けたことで、火災につながることもあります。
積載物では、炎天下に放置されていたスプレー缶やライター、モバイルバッテリーなどが出火したり、フロントガラスに貼り付けた吸盤などがレンズの働きをしてシートを燃やす場合もあります。
日頃の点検整備だけでなく、車内に燃えやすいものを置いていないかも定期的にチェックしたほうがよいでしょう。











































