ホンダ 新型「N-VAN」はフックからスペアタイヤまで工夫満載! 長尺物の積載も諦めず

運転席足元の仕切板がいい

 助手席部分まで荷物が満載となると困るのは、荷物が動いて運転席足元まで出っ張ってきた場合。ペダルの下に転がりこむようなことがあれば、非常に危険です。N-VANはその点についても対策済。運転席の足元に仕切板である「小物侵入防止版」があり、荷物の転がりを防いでくれるようになっています。

運転席の足元に仕切板である「小物侵入防止版」がある

 また、シートアレンジをする際のレバー類もオレンジ色でわかりやすくなっています。一般的なクルマの場合はシートと同じ色あいになっていることが多く、目立ちにくくなっていることと正反対です。N-VANのオレンジ色のレバー類はさりげない色あいで、ブラックやグレーの内装に合っていて、しかも、運転席側から目障りに感じることもありませんでした。

 荷室後部にはタイヤ交換をするためのジャッキも搭載しています。ジャッキ収納場所のフタには長さの目盛りが刻んであり、簡易的に物の長さの目安とすることができます。カタログ等には記載されていませんが、内装をデザインするなかから、ちょっとした遊び心から生まれたものだそうです。

スペアタイヤはフランス車のよう

 ホンダのNシリーズではスペアタイヤを搭載せずパンク修理キットで済ますことが多いですが、N-VANは業務用として使うことが想定されることからスペアタイヤの装備は絶対条件として設計されたといいます。

バンパーを外してスペアタイヤにアクセスする

 その結果、スペアタイヤの搭載場所は後部床下。バンパーの中央部分を外し、フックを緩めるとスペアタイヤを保持するトレイが下がり、タイヤを取り出すことができます。

 こういったスペアタイヤの収納方法はフランス車によくあるもので、外部に出したスペアタイヤに泥跳ねなどが付着するものの、スペアタイヤを取り出す際に荷物を下ろす必要もなく、交換して汚れたタイヤを荷室内に持ち込むこともありません。まさに貨物車に適した方法といえるでしょう。

【了】

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