マツダ新「“4人乗り”クーペ」発表! 全長5m超え“流麗ボディ”に「初の専用内装」採用! 500馬力超えの“ロータリーターボ”&エコな「画期的システム」搭載! 「ビジョンXクーペ」とは?

マツダが「MAZDA VISION X-COUPE」を世界初公開しました。510PSのロータリーターボPHEVを搭載した美しいクーペですが、はたして市販化はされるのでしょうか。

VISION COUPEの系譜と進化

 マツダは「ジャパンモビリティショー(JMS)2025」において、2035年に向けた展示テーマ「走る歓びは、地球を笑顔にする」を具現化するビジョンモデルとして、「MAZDA VISION X-COUPE(以下、ビジョンXクーペ)」を発表し、実車を世界初公開しました。

 2017年に発表された「Mazda VISION COUPE(ビジョンクーペ)」の系譜を受け継ぎつつ、現代のニーズに合わせ、人気の高いクロスオーバースタイルへと進化させたモデルです。

マツダでは珍しいグリーンのインテリアがカッコイイ!
マツダでは珍しいグリーンのインテリアがカッコイイ!

 マツダ代表取締役社長兼CEOの毛籠勝弘氏は、ビジョンXクーペについて「当社が描く、2035年の未来へとつながるモビリティ」と説明。

「走る歓び」が「社会と地球の未来をよりよくする力になる」という信念のもと、「クルマが好き」という想いを叶え続けるクルマとして開発されたと述べています。

 ビジョンXクーペのエクステリアは、魂動デザインを進化させた流麗なフォルムが特徴の4ドアクーペです。ボディカラーには、透明感のある専用色「グラスシルバー」が採用されています。

 ボディサイズは、全長5050mm×全幅1995mm×全高1480mm、ホイールベース3080mmという堂々たるもの。

 全長5m、全幅2m近いサイズながら全高を1480mmに抑え、クーペの美しさと4ドアの実用性を両立させています。

 また、グロスブラックのフェンダーモールや、大径専用タイヤ(推定22インチ級)がクロスオーバーらしさを演出しています。

 インテリアは、シンプルでありながらエレガントな空間が広がります。魂動デザインのコンセプトカーとしては初めてグリーン系スエード調素材を内装全体に採用し、クラシックで洗練された雰囲気を演出しています。

 シートは後席が左右独立タイプの2列4人乗り仕様。メーターはレトロ感のある円形デザインとフル液晶を融合させ、ステアリングは3本スポークデザイン、インパネには横長の3Dディスプレイが配置されています。

 ビジョンXクーペ最大の注目点は、新開発のプラグインハイブリッド(PHEV)です。2ローター・ロータリーターボエンジンにモーターを組み合わせ、最高出力510PS、EV航続距離160km、総航続距離800kmという高いパフォーマンスと実用性を両立させています。

 さらに、カーボンニュートラル燃料とマツダ独自のCO2回収技術「Mazda Mobile Carbon Capture(マツダモバイルカーボンキャプチャー)」を組み合わせ、「走るほどに大気中のCO2を削減できる」という新しいアプローチも掲げています。

 会場では大きな注目を集め、SNSでも「カッコいい」「美しい」といったデザインへの賞賛や、「ロータリーエンジンの復活」への期待の声が多く寄せられました。

 一方で、「アイコニックSP(の市販版)ではなくガッカリ」「ファンは(ロータリークーペ「RX-8」や「RX-7」の後継となる)RX-9を期待していた」といった、ピュアスポーツカーではなかったことへの懐疑的な反応も見られました。

 市販化については複数の可能性が指摘されています。ボディサイズから現行「MAZDA6」のセグメントに位置づけられますが、2024年4月にマツダがMAZDA6の生産終了を発表した際、「MAZDA6の直接の後継モデルは計画がない」とのコメントが公開されています。

 そのため、510PSという高性能を考慮すると、MAZDA6よりも高価格帯の「まったく新しいプレミアムモデル」として展開される可能性もありそうです。

 一部で期待された(通称)“RX-9”の可能性については、4ドア構成であることから従来のRXシリーズとは異なると考えられます。

 ピュアなロータリースポーツカーとしては、2023年のJMS2023で発表されたアイコニックSPの進化版がこの後控えている可能性も否定できません。

 市販化の時期は未定で、現時点では「あくまでビジョンモデル」とされています。続報に期待したいところです。

【画像】超カッコいい! これがマツダ新「“4人乗り”クーペ」です!(29枚)

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Writer: 佐藤 亨

自動車・交通分野を専門とするフリーライター。自動車系Webメディア編集部での長年の経験と豊富な知識を生かし、幅広いテーマをわかりやすく記事化する。趣味は全国各地のグルメ巡りと、猫を愛でること。

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