日産「新型エスカルゴ」公開!? 斬新「ニョキニョキ」ヘッドライトの「旧車」デザイン採用! 謎の“名もなき”「コンセプトモデル」の正体とは
日産の公式インスタにおいて、謎の動画が公開されました。街を走るキュートなデザインのクルマはいったい何なのか? 日産広報に問い合わせてみました。
フルーツを模したカラーの謎モデル
「ジャパンモビリティショー2025」も終盤に向かう、2025年11月7日、インスタグラムにおける日産の公式アカウント「nissan_global_design_center」は、「Japan Mobility Show 日産ブースでこちらの動画を見つけてください! 会場でお待ちしております!」とのコメントと共に、短いアニメーション動画を公開しました。
また、その動画は、「ジャパンモビリティショー2025」の日産ブースの一角で公開されていたのです。

その動画とは、空から街に降ってくるフルーツが、地面でカラフルなクルマに変化して走り出すというものでした。キウイから生まれた緑と黄のクルマには「TOKYO」の文字が記されています。
イチゴから生まれた赤いクルマには「FUKUOKA」、ミカンから生まれた山吹色のクルマは「HYOGO」、メロンからのクルマには「HOKKAIDO」と確認できます。
カラフルなクルマたちは、カラーこそ異なりますが、その造形はすべて同じ。目玉のような二つの丸いヘッドライトに、丸みを帯びたボディは、バブル末期に日産が発売した商用車「S-Cargo(エスカルゴ)」を彷彿させます。映像やロゴにも“カタツムリ”があしらわれており、その“意図”を感じざるを得ません
よく見ると、室内はベンチシートがぐるりと全周にわたって設置されており、ハンドルは見当たりません。考えられることは、このカラフルなクルマたちは、自動運転のタクシー、つまりロボットタクシーと呼べるものなのでしょう。
これらのコンセプトカーが、タクシーと考えれば、地域名ごとに異なるカラーリングであることも理解できます。
なぜなら、全国各地のタクシーは、地域ごとに、それぞれ異なるカラーリングをまとっています。そうしたタクシーの特性を、フルーツの色で表現したのでしょう。
日産が考える未来のモビリティサービスカー
では、もう少し詳しい話はないかと、日産の広報に問い合わせてみました。
すると、「こちらは、日産が描く“モビリティサービスデザインコンセプト”です。街に魅力と幸せをもたらすシティアイコンであり、思いがけない物語が始まる新しい移動空間を創造します。日産のヘリテージや日本のポップカルチャーを未来へ反映し、各都市のフルーツにインスパイアされています。“フレンドリーな外観”と“ハッピーな内装”の楽しげなコントラストと、色鮮やかで美味しそうなカラーが、地域を元気づけるタイムリーなサービスを表現しています」と日産は説明します。
また、「名称は特に設けておりません」とも。つまり、今回の動画は、 “日産が描く将来のモビリティサービスのコンセプトカー”でした。動画が公開されたのは、「人とモビリティと街がつながり、毎日をもっとワクワクに。日産は自動運転技術で、そんな未来を目指しています」と説明する、日産のモビリティサービスを展示するエリアでした。
“モビリティサービス”とは、言ってしまえば自動運転のタクシーのようなもの。そこに日産ヘリテージとなる、懐かしいデザインを採用してくれるのは、嬉しい驚きになります。
ちなみに、コメント共に動画を公開した公式インスタは、日産グローバルデザインセンターの公式インスタグラムアカウントであり、プロダクトデザインやデザインセンター内の様子、デザインセンターで働くメンバーなどに関連する投稿を行なっているもの。
今回の動画とコンセプトカーのデザインは、そのデザインセンターが制作したのでしょう。チェックしてみれば、これまでに、さまざまな新型車のラフスケッチが公開されています。デザインが気になる人は、ぜひともフォローしてみることをおすすめします。


















