日産の「“5人乗り”商用バン」がスゴい! 豪華な木目内装ד大きなベッド”採用! 車中泊に特化した「キャラバン マイルーム」断熱性&遮音性アップして発売へ!
50年以上の歴史を持つ日産のロングセラーモデル「キャラバン」に設定される、車中泊に特化したモデル「MYROOM(マイルーム)」が一部改良を発表しました。同時に大幅な価格改定も実施されています。
車中泊に特化した「キャラバン マイルーム」がスゴい!
日産は2025年10月16日、商用バン「キャラバン MYROOM(マイルーム)」を一部仕様向上し、12月15日から発売すると発表しました。
「キャラバン」は初代が1973年2月にデビュー。現行モデルは2012年6月にフルモデルチェンジを受けた6代目(E26型)で、2021年10月に大規模なマイナーチェンジが実施され、現在に至ります。

そしてマイルームは「自分のお気に入りの部屋ごと自然の中に持ち込む」というコンセプトで開発されたカスタム仕様で、2024年8月に発売されました。
ボディサイズは全長4695mm×全幅1695mm×全高1975mm。キャラバンのロングボディ・標準幅・標準ルーフと同じ寸法で、外観も基本的に共通です。
内装はマイルーム専用の設計です。5人が乗車可能な車内は、「木のぬくもり」を活かした造りとなっており、専用の木製フロアやテーブルに加え、リアシートとベッドの表皮にはヘリンボーン生地を採用。安らぎのある室内を提供します。
パワートレインは、最高出力130馬力、最大トルク178Nmを発揮する2リッターガソリンと、最高出力132馬力、最大トルク370Nmを発揮する2.4リッタークリーンディーゼルターボが用意され、全車に7速ATを組み合わせます。
WLTCモード燃費はディーゼル(2WD)が11.3km/L、ガソリン車が8.5km/Lです。
今回の主な改良は、車中泊の快適性を大幅に高める装備追加と、それに伴う価格改定です。ボディカラーはサンドベージュ/ホワイトの2トーンに加え、モノトーンカラーを新設定しました。
なかでも注目は、外気温の影響を抑えて快適な車中泊を実現するため、マイルーム専用の断熱材を新規採用した点です。
ボディにはアルミシートを、ルーフ部にはアルミシートに加えてウレタンシートも追加し、遮熱性だけでなく雨天時の雨音を低減する遮音性も向上しています。
車中泊では断熱・遮音が快適性の大きなカギとなります。キャンピングカーの現場でも「断熱・遮音が命」とされることが多く、今回の改良は実用面でのメリットが大きいと言えるでしょう。
装備面では、全グレードに寒冷地仕様が標準装備となったこともポイントです。冬場の快適性やエンジン始動の安定性が向上しました。
先進安全技術はベース車に準じ、インテリジェント アラウンドビューモニターやインテリジェント エマージェンシーブレーキなどの運転支援機能を搭載。
今回の改良では、先行車発進お知らせ、タイヤ空気圧警報システム、インテリジェント クルーズコントロール(ガソリン車)などを新たに追加しています。
上級グレードの「GRANDプレミアムGX マイルーム」には、車内カーテン、ウッドブラインド、ロールスクリーンが標準装備となり、マイルームの魅力を余すところなく体感できる仕様です。
さらに、リアと同じヘリンボーン生地を用いた「マイルームフロントシートカバー」も新設定し、車内全体の統一感を高めました。
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マイルームのグレードは、「GRANDプレミアムGX」「プレミアムGX」の2タイプが設定されます。
価格(消費税込)は、プレミアムGXのガソリン・2WDが576万5100円から、GRAND プレミアムGXのディーゼル・4WDの749万8700円となっています。
なお、今回の改良により、従来の価格帯から約4.5%~12.3%の値上がりしており、最上級グレードでは約70万~82万円の大幅な価格改定となりました。
この価格上昇は、高まる車中泊・バンライフ需要に対応し、ベース車にはない「断熱・遮音」という快適性を重視した付加価値を標準装備化した結果と言えるでしょう。
Writer: 佐藤 亨
自動車・交通分野を専門とするフリーライター。自動車系Webメディア編集部での長年の経験と豊富な知識を生かし、幅広いテーマをわかりやすく記事化する。趣味は全国各地のグルメ巡りと、猫を愛でること。






























































