約800万円! トヨタ新型「“5人乗り”SUV」初公開! 300馬力超え「パワトレ」&全長4.6m級の「ちょうどいいサイズ」採用! スポーティな「GRS」もある「RAV4」伊国で発売
イタリア・ボローニャで開催されたイベント「Auto e Moto d’Epoca」で、トヨタのイタリア法人が第6世代となる新型「RAV4」を発表しました。どんなクルマなのでしょうか。
第6世代「RAV4」がボローニャで鮮烈デビュー
トヨタのイタリア法人は2025年10月23日、イタリアのボローニャで開催された「Auto e Moto d’Epoca」の会場で、第6世代となる新型「RAV4」をイタリア市場向けに「NUOVO TOYOTA RAV4 ANTEPRIMA NAZIONALE(国内初披露)」として発表しました。
なお、同車のワールドプレミアは2025年5月21日に日本で実施されています。

RAV4は1994年5月に初代がデビューし、現行5代目は2019年4月に日本市場に復活した世界的ベストセラーSUVです。
初代はモノコック構造を採用し、乗用車感覚で乗れる革新的なSUVとして登場、木村拓哉さんのCMが大好評を博したこともあり大ヒットしました。
現行モデルのコンセプトは「Robust Accurate Vehicle With 4 Wheel Drive」でしたが、今回発表の第6世代は「Life is an Adventure」を掲げ、デザインと技術を大幅に刷新しています。
新型RAV4は世界で1500万台以上の販売実績を持つ「SUVのアイコン」の最新進化であり、フルハイブリッド(HEV)とプラグインハイブリッド(PHEV)の2タイプを用意しています。
エクステリアは彫刻的なプロポーションとし、新設計のバンパーとハニカムメッシュのグリルを一体化させることで、大胆かつ精悍な表情へと刷新されています。
とくに新しいC字型のLEDヘッドライトは、トヨタのシグネチャーとして立体感あるフロントフェイスを際立たせます。
ボディサイズは、全長4600-4645mm×全幅1855-1880mmm×全高1675mmです。
スポーティな「GR Sport」も新設定。専用のグロスブラックのバンパーやハニカムディテール、GRロゴにより、外観は存在感を高め、よりスポーティに仕上げられています。足元には、空力と安定性に配慮した新しい20インチの5スポークアルミホイールを採用しました。
インテリアは水平基調のダッシュボードで視界を確保し、SUVらしい剛性感とソフトな素材を組み合わせた快適な空間になりました。
GR Sportでは、レッドステッチを配した合成皮革×スエードの専用シートに加え、アルミペダルやスエード仕上げのニーパッドを装備し、スポーツマインドを強調します。
テクノロジー面も進化しています。コネクティビティでは、トヨタ車として初めて「MM24(Arene)」ソフトウェアを搭載したインテリジェントアーキテクチャを採用。車両の応答性、接続性、エネルギー管理を統合的にコントロールします。
安全装備では、最新世代の「トヨタセーフティセンス4」をトヨタ車として初搭載。自動ブレーキの応答性やレーンキープアシストの自然さを高め、トップグレードにはスマートフォン操作のみで駐車可能なオートパーキングシステムも追加されました。
パワートレインはHEVとPHEVの2本立てです。HEVのFWD(前輪駆動)モデルは183馬力、AWD-i(電気式4WD)モデルは191馬力を発揮し、0-100km/h加速は7.7秒を達成します。
PHEVは第6世代で初めてFWD(前輪駆動)モデルを設定。イタリア仕様ではFWDが268馬力、AWD-iが304馬力を発生します。なお、現行の日本仕様のRAV4 PHVはシステム最高出力306馬力と同等です。
また、PHEVには新開発の22.7kWhリチウムイオンバッテリーを搭載。EV走行距離は欧州仕様でWLTP最大100km(イタリアトヨタ発表によれば現行比+26km)となり、エンジンのみでの走行を加味した総合航続距離は1000km超という驚異的な数値に到達しました。
さらに、最大50kWのDC急速充電に対応し、約30分で充電が可能となるなど利便性も向上しています。
イタリア市場でのグレード構成は、HEV/PHEVともに「RAV4」「Icon」「Premium」「GR Sport」の4バージョンを用意。ハイブリッドの販売価格は4万5200ユーロ(1ユーロ=178円の為替レートで約804万5600円)からとなります。
イタリアでは、新型RAV4のプラグインハイブリッドの発売は、2026年第1四半期を予定しているとのことです。
Writer: 佐藤 亨
自動車・交通分野を専門とするフリーライター。自動車系Webメディア編集部での長年の経験と豊富な知識を生かし、幅広いテーマをわかりやすく記事化する。趣味は全国各地のグルメ巡りと、猫を愛でること。












































































