ホンダ「“新型”後輪駆動SUV」実車公開! 全長4.7mサイズに斬新「Xフェイス」×高性能ユニット搭載! 超“頑丈”な流麗クーペボディの新型「イエ S7」を中国博覧会で展示
ホンダ中国は2025年11月5日から10日にかけて、National Exhibition and Convention Center(国家会議展示センター)で開催された第8回中国国際輸入博覧会で、BEVのSUVモデルであるS7を公開しました。
電動ブランド「イエ」第1弾の高級スポーツSUV
ホンダは2025年11月5日から10日にかけて、National Exhibition and Convention Center(国家会議展示センター)で開催された第8回中国国際輸入博覧会で、BEVのSUVモデル「イエS7」(以下、S7)を公開しました。
同展示会では、S7にも採用され、「2024年中国トップ10ボディ」を受賞した新型ACEボディも展示されました。

S7は、F1やMotoGPといったモータースポーツの舞台で培われた技術経験を背景に、エネルギー効率と走行性能の両立を追求した、新時代のEV市場に向けたホンダの意欲作です。
S7の開発を担当した東風ホンダは、特に安全性能を重視しています。その基準は極めて高く、世界規模で約150万kmにも及ぶ走行試験や5300項目以上の車両テスト、さらに118回もの衝突試験をクリアしています。ボディには1500MPaの超高強度鋼が採用され、全体の25%は潜水艦の圧力室に匹敵するレベルの体圧強度を確保しています。また、Aピラーは5層構造とすることで、万一の衝突時にも乗員の安全な空間を守ります。
搭載されるバッテリーは、寧徳時代(CATL)製の89.8kWh三元系リチウムイオンバッテリーです。充電時の発火や衝突時の爆発といったリスクを最小化するため、15層720度の防護システムが採用されています。加えて、1.2万トンの一体式アルミダイキャスト製バッテリーケースは、高い強度と軽量化を両立。分体隔離冷却システムやデュアル高圧スイッチの導入により、熱暴走のリスクも大幅に低減されました。
ホンダのモータースポーツ技術が応用された走行性能もS7の大きな特徴です。理想的な50:50の前後重量配分とデュアルウィッシュボーン式サスペンションの組み合わせにより、俊敏なハンドリングを実現し、スポーティな走行シーンでも安定した挙動を示します。
さらに、ADS全時適応型ダンパーが路面の変化を検知し、瞬時に最適な減衰力へ調整することで、優れた乗り心地を提供します。電動モデルに特有の加減速時の不快感をなくすため、ホンダ独自の「ゼロ酔いチューニング」が施され、滑らかな走行フィールを実現しています。
エクステリアは斬新なデザインが目を引きます。特にフロントの灯火類は左右が一体化され、「X」を描くような未来的な印象を与えます。インテリアはシンプルでありながら上質な空間に仕上げられています。全長4750mmのボディに対し、ホイールベースは2930mmと長く確保されており、これが広々とした室内空間を生み出しました。
運転席と助手席には、三層構造の体圧分散設計が施された快適なシートが備わり、長時間のドライブでも疲れにくい工夫が施されています。リアシートのレッグスペースにも十分なゆとりがあり、快適性を重視した高級SUVとしての側面も持ち合わせています。
先進機能も充実しており、「Honda CONNECT 4.0」によってAI音声アシスタントによる操作が可能です。また、L2+レベルの運転支援システム「Honda SENSING 360+」は、高速道路でのナビゲーションアシストや車線維持機能に加え、スマートフォンを使ったリモート駐車機能なども備えています。パワートレインには、シングルモーターの後輪駆動(RWD)と、デュアルモーターの四輪駆動(AWD)の2種類が用意されています。
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なお、ホンダは四輪領域の製品として歩行者への危害を軽減するために1998年に世界で初めて開発された歩行者用ダミーの最新モデル「PolarIII」も展示。
「交通事故ゼロ社会」の実現を目指す「Safety for Everyone」の理念に基づく先進の安全技術が紹介されました。
Writer: くるまのニュース編集部
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