新車153万円で5人乗り! トヨタ「“商用バンの皇帝” プロボックス」が超魅力! 「究極の実用車」はちょうどいいサイズ&シンプルさがイイ! ロングセラー「実用特化車」の魅力とは
トヨタのライトバン「プロボックス」は、発売から20年が経過してもなお人気を保っています。その魅力はどこにあるのでしょうか。
クルマとしての“出来の良さ”に「シンプルデザイン」が良い
トヨタのビジネスカーとして2002年7月に登場した「プロボックス」は、それまで同社のビジネスバンとしてラインナップされていた「カローラバン」の後継車としてリリースされました。
ただ、プロボックスはカローラをベースとしたモデルというわけではなく、ビジネスカーに特化したモデルとなっており、見た目もシンプルで、バンパーなどはうっかり接触した際にも補修がしやすい分割タイプになるなど、合理主義なモデルとなっていました。

そんなプロボックスは、当然ながら「働くクルマ」の定番として非常に高い人気を集めているワケですが、近年はアウトドアレジャーなどの趣味の相棒として、あるいはカスタマイズのベースとしても人気が高まっています。
果たしてプロボックスのどのような部分が魅力となっているのでしょうか。
まず、プロボックスは前述したようにビジネスカーとして使われることを前提としたモデルであるため、外装のデザインは非常にプレーンなものとなっています。
それだけに、カスタマイズを施したときにもその変化が分かりやすく、オーナーの趣味・趣向を反映しやすいという点が挙げられるでしょう。
そしてその質実剛健なスタイルが武骨なアウトドア系のカスタマイズにマッチすることで、車高をアップさせたり、ルーフキャリアを装着したりすると非常に映えるという部分もあるかもしれません。
一方で、シンプルなスタイルはある意味「旧車感」も備えているため、ローダウンやフロントスポイラーの装着などでヤンチャな雰囲気にすることも可能。
実際に「ヴィッツ」系のカスタマイズパーツの流用が効くということもあり、走りに振ったチューニングも可能という部分も魅力となっています。
もちろん基本はビジネスカーということで、4ナンバーのコンパクトながら荷室はスクエアで広く、インパネ周りやフロントシートなども使い勝手に特化しているため、普段使いのクルマとしても非常に優秀なものというのも見逃せないポイント。
さらにビジネスカーということで耐久性は群を抜いており、基本的なメンテナンスさえしていれば10万kmはもはや通過点といえるほど優秀。
パワートレインはガソリンモデルとハイブリッドモデルが設定されているほか、初期のモデルにはディーゼルも存在していて、経済性にも優れているのです。
価格(消費税込)についても、現行型のエントリーグレードの1.3リッターガソリンモデルは、車両本体価格152万9000円から、より上位の1.5リッターのハイブリッドモデルでも182万8000円の設定。現代のクルマとして異例の低価格ぶりもありがたいポイントと言えるでしょう。
あえてネガティブなポイントを挙げるとすれば、商用モデルということでリアシートの居住性がかなりタイトである点と、4ナンバー登録となるために毎年車検となる点(初期型には乗用ワゴンモデルが存在)。
しかしそうしたポイントを補うほど、プロボックスは余りある魅力があるモデルと言えるかもしれません。
Writer: 小鮒康一
1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。中古車販売店に勤務していた経験も活かし、国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とする。現行車へのチェックも欠かさず活動中。























































