6速MTのみ! トヨタ「“2ドア”スポーツカー」がスゴい! めちゃスポーティな専用アイテム装備! オーディオレスの本気仕様「GR86 Cup Car Basic」どんなモデル?
2025年8月1日、トヨタは「GR86 Cup Car Basic(カップベーシック)」の一部改良モデルを発売しました。このカップベーシックは、通常仕様の「GR86」とどのような点が異なるのでしょうか。
めちゃスポーティな専用アイテム装備!
2025年8月1日、トヨタは「GR86 カップベーシック」を一部改良して発売しました。
このカップカーベーシックはTOYOTA Gazoo Racingが主催する「GR86/BRZカップ」へ参戦するために開発されたクルマ。「誰でも公平にレースを楽しめる環境をつくる」という考え方のもと誕生しました。
では、カップカーベーシックは、通常仕様のGR86とどのような点が異なるのでしょうか。

最大の違いは、競技性能を高めるために装備が削減され、専用の走行性能向上パーツが追加されている点です。
たとえば、通常のGR86にはオーディオやスピーカー、サンバイザー、遮音材など日常使用を想定した装備が整っていますが、カップカーベーシックではこれらの装備が削除されているほか、架装によって通常モデルよりも軽量化が図られました。
また、一部のエアバッグが取り外されている一方で、レースで必要となる冷却性能を確保するための空冷式エンジンオイルクーラーが備わります。
ボディサイズは全長4265mm×全幅1775mm×全高1300mmで、通常モデルよりも全高が10mm低く設定されています。
搭載されるエンジンは235馬力の2.4リッター水平対向4気筒エンジンで、トランスミッションは6速MTのみ。駆動方式はFR(後輪駆動)です。
エクステリアは通常グレードと同じ仕様となっており、ホイールは、エントリーグレード「RC」と同様のスチールホイール(鉄チンホイール)が装着されました。
一方でインテリアには専用パーツが盛り込まれており、レース参戦に必要なロールケージ(6点式+サイドバー)や6点式シートベルト用アイボルト(運転席のみ)などを搭載。
日常走行時に必要となるフロアマット(運転席・助手席)は、ロールケージ部に干渉しないようにカットされたカップカーベーシックの専用品となっています。
また、カップカーベーシックは、走行性能に関わる部分も通常のモデルから変更されています。
サスペンション形式は共通しているものの、トルセンLSDや強化クラッチ、専用デフキャリアが備えられており、ブレーキにはフロント16インチ、リア15インチのベンチレーテッドディスクが採用されました。
GR86 カップカーベーシックの価格(消費税込)は361万6200円。ボディカラーには「スパークレッド」「クリスタルホワイトパール」「サファイアブルー」など複数色が設定されています。
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GR86にカップカーベーシックが設定された背景には、レースへの参戦が前提にあります。
カップカーベーシックが参加する「GR86/BRZカップ」は、2013年に「86レース」として始まり、2022年から現行のシリーズ名へ改称されました。
これは、全国のサーキットで開催される、アマチュアからプロドライバーまで幅広い参加者が走りを競うワンメイクレース。
カップカーベーシックは、このレースに必要な専用装備を標準化しつつ、逆に一般的な装備は最低限にとどめることで、参戦コストを抑えることができます。
Writer: Peacock Blue K.K.
東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。








































