7年目の進化! スズキ“新”「ジムニー」発表! カクカクデザインの全長3.4m級「小さいボディ」採用! 5速MTも設定の「本格軽SUV」何が変わったのか
スズキが人気軽オフローダー「ジムニー」の新たな一部改良モデルを発表しました。安全装備の充実に加え「スズキコネクト」にも対応。はたして、その詳細とはどのようなものでしょうか。
ACC搭載!
スズキは2025年11月4日、軽四輪駆動車「ジムニー」および小型四輪駆動車「ジムニーシエラ」の一部改良モデルを発表しました。

ジムニーは、1970年の初代登場以来、悪路をものともしない高い走破性能と、取り回しやすいコンパクトなボディを両立させた本格的なオフロード車として、多くの愛好者に支持されてきました。
現行の4代目モデルは2018年に登場し、クラシックな直線基調のデザインと機能性を重視した設計で、発売以来、根強い人気を保っています。
ジムニーシリーズには、軽自動車規格のジムニーのほか、1.5リッターエンジンを搭載した普通車のジムニーシエラ、そして海外市場向けとして登場し、2025年1月には日本市場にも投入された5ドア仕様の「ジムニーノマド」が存在します。
いずれのモデルも、ラダーフレーム構造とリジッドアクスル式サスペンションという伝統のメカニズムを受け継いでおり、舗装路だけでなく未舗装路や雪道、山道など、あらゆる環境で安定した走りを実現しています。
現行ジムニー(JB64W型)のボディサイズは、全長3395mm×全幅1475mm×全高1725mmです。エンジンにはR06A型 660cc直列3気筒インタークーラーターボを搭載し、最高出力64PS(47kW)、最大トルク96Nmを発揮します。
トランスミッションは5速MTまたは4速ATが設定され、駆動方式は全車パートタイム4WDを採用しています。燃費(WLTCモード)は、5MT車が16.2km/L、4AT車が13.2km/Lです。
今回の一部仕様変更では、安全運転支援システム「スズキ セーフティ サポート」が強化されました。新たに衝突被害軽減ブレーキ「デュアルセンサーブレーキサポートII」を採用し、車線逸脱抑制機能が全車に標準装備となっています。
さらに4速ATモデルには、全車速追従機能付きアダプティブクルーズコントロール(ACC)と後方誤発進抑制機能も搭載され、より安心して長距離ドライブも楽しめるようになっています。
加えて、「スズキコネクト」に対応(XL、XCにメーカーオプション設定)したことで、緊急時の自動通報や遠隔操作などの便利な機能も利用可能となりました。
安全装備や機能が大幅に充実した一方で、価格も大幅に上昇しています。特に今回の改良による価格上昇は次のようになっています。
改良直前(2024年4月)の価格(消費税込み、以下同)と比較すると、ジムニー5MTモデルでは「XG」が165万4400円から191万8400円へと26万4000円(約16.0%)の上昇、「XL」が178万900円から204万6000円へと約26万5000円(約14.9%)の上昇、「XC」が190万3000円から216万400円へと約25万7000円(約13.5%)の上昇となりました。
2018年の発売時からの累計で見ると、ジムニーの5MTモデルでは、「XG」が145万8000円から191万8400円へと約46.0万円の上昇。「XL」は約46.4万円の上昇、「XC」は約41.6万円の上昇となっています。
今回の改良で注目すべき点は、これまで約9.7万円の価格差があったトランスミッションの価格が統一され、ジムニー、ジムニーシエラともに5MT車と4AT車の価格が同一になったことです。これにより、AT車の実質的な値上げ幅は5MT車よりも小さく抑えられています。
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現行ジムニーは2018年の登場から約7年が経過し、人気が続く中での大幅な商品力向上となりました。安全装備の充実とスズキコネクト対応は魅力的ですが、価格上昇が市場にどう受け入れられるか、注目が集まります。
Writer: 佐藤 亨
自動車・交通分野を専門とするフリーライター。自動車系Webメディア編集部での長年の経験と豊富な知識を生かし、幅広いテーマをわかりやすく記事化する。趣味は全国各地のグルメ巡りと、猫を愛でること。





























































