トヨタ「“新”5人乗りスポーツカー」発売! 1.6リッターで300馬力超×全長4.4mの“イイ感じ”のサイズ採用! 最新「GRカローラ」何が変わった?
トヨタ「GRカローラ」の一部改良モデルが発売されました。最新モデルは何が進化したのでしょうか。
「GRカローラ」一部改良モデル発売!
2025年11月3日、TOYOTA GAZOO Racing(以下、TGR)が「GRカローラ」の一部改良モデルを発売しました。
同車は「カローラスポーツ」に専用カスタムを施し、走行性能を高めた特別モデル。もともと高い完成度を誇るモデルでしたが、今回の一部改良ではどのような点が変わったのでしょうか。

GRカローラは、トヨタのレース部門を担うTGRが2023年に発売したスポーツカーです。
ハッチバックのカローラスポーツをベースとし、フロントフェンダーとリアフェンダーを拡大し、ベースよりもボディをワイドに設計。全長4410mm×全幅1850mm×全高1480mmという扱いやすいボディサイズを採用し、5人が乗れる実用的なパッケージングを採用しています。
エクステリアはアグレッシブなデザインとなっており、フロントに大開口のアンダーグリルを装備したほか、リアは、左右+中央の3本出しバルブ付マフラーが目を引き、細かい部分まで見直すことで空力性能を高めているのが特徴です。
パワーユニットは、最高出力304馬力の1.6リッター直列3気筒ターボエンジンのG16E-GTS型を搭載。「GRヤリス」にも採用されているエンジンですが、GRカローラ用としてさらなるチューニングが施されており、鋭く力強い加速力を発揮します。
トランスミッションは6速MTと、8速ATのGR-DAT(GAZOO Racing Direct Automatic Transmission)をラインアップ。駆動方式にはスポーツ4WDシステム「GR-FOUR」が採用されています。
一部改良モデルでは「ボディ骨格の強化」と「クールエアダクトの追加」といった、基本性能の向上が行われました。
ボディ骨格の強化はサーキット走行での走行安定性を高めるための改良です。特に車体への負担が大きな海外のサーキットでも安定して走行できるよう、フロントボディ、フロア、リアホイールハウス付近を中心に構造用接着剤の塗布量を延長。従来よりも高剛性化に成功しています。
クールエアダクトは、エンジンが高回転時に作動する2次吸気口に追加され、フロントグリルから直接外気を取り込み、吸気空気温度を大幅に下げる効果があります。
TGRによると長時間の全開走行といったエンジンルーム内温度が上昇する状況でも、エンジン本来のポテンシャルを十分に発揮させることが可能とのこと。
他にもメーカーオプションであるJBLプレミアムサウンドシステムにサブウーハーを追加し、よりクリアな音質を実現。アクティブノイズコントロールの最適化も行われています。
加えて、サウンドシステムにはアクティブサウンドコントロール機能も追加。これは、アクセルやシフト操作による車両の加減速や駆動力の変化に応じたスポーツサウンドをスピーカーから鳴動させられるというシステムで、アクセルオフ時のバブリング音を響かせることも可能です。
この機能によって、魅力的なレーシングサウンド体験が楽しめるでしょう。
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一部改良されたGRカローラの価格(消費税込)は、6速MTモデルが568万円、GR-DAT搭載モデルが598万円です。
今回、アップデートとともに供給体制を見直しも実施され、これまでよりも入手しやすくなっています。
Writer: 大西トタン@dcp
(株)デジタル・コンテンツ・パブリッシング所属の編集者・ライター。幼少期に父親と一緒に灯油でエンジンのプラグを磨いたのをきっかけに車好きになる。学生時代はレーサーを目指しカートに挑むも挫折。現在は磨いた腕と知識を武器に自動車関係の記事をメインに執筆。趣味は週末に愛車フリードでのグルメ自販機巡り。


































































