トヨタ新「流麗セダン」世界初公開! 斬新デザイン&“一文字ライト”が目を惹く! 400馬力級の「GR」の登場か!? “2026年に発売”も期待の新型「カローラ」を示唆するモデルとは?
トヨタが「ジャパンモビリティショー2025」で「カローラ コンセプト」を世界初公開しました。あまりに未来的なデザインに賛否両論が巻き起こっていますが、はたして次期型はどのような姿で登場するのでしょうか。
セダン復権と若者への再アプローチ
トヨタは2025年10月29日、「ジャパンモビリティショー2025」のプレスデーにおいて、2026年に60周年を迎えるカローラの次世代モデルを示唆する「カローラ コンセプト」を世界初公開しました。
このクルマは、BEV(バッテリーEV)からHEV(ハイブリッド)、ICE(ガソリンエンジン車)まで対応可能な、マルチパワートレイン対応のフレキシブルなプラットフォームを採用した次世代セダンのコンセプトカーです。

開発コンセプトは、トヨタの新ブランド戦略「TO YOU」を象徴する存在とされています。
佐藤恒治社長は「カローラは“誰かのためのクルマづくり”の象徴。時代に合わせて、人々の生活に寄り添いながら形を変えてきました」と語りました。
また、「地球を大切に想う気持ち」と「かっこいいクルマに乗りたい」という世界共通のニーズに応えると同時に、かつての主力ながら現在は不人気ジャンルとなったセダンに、再び若いユーザーの関心を呼び戻すことも大きな目標とされています。
エクステリアデザインは、トヨタの欧州デザイン拠点であるED(フランス・ニース)が担当。
従来のカローラが持つ保守的なイメージを一新し、スポーツカーのように大胆で躍動感あふれるスタイリングが採用されています。
フロントフェイスには最新の「ハンマーヘッド」スタイルを採用し、グリルを廃止。横一文字に伸びるフルLEDヘッドライトが、強烈な印象を与えます。
さらに、非常に低く短いボンネット、クーペのように流麗なルーフライン、そして21インチの大径ホイールが、ワイド&ローのスタンスを際立たせています。
インテリアは、非対称レイアウトが最大の特徴です。運転席にはステアリングコラムに取り付けられたドライバー専用デジタルメーターを配置。
助手席側には大型センターディスプレイが備わり、使用しない際にはダッシュボード内に収納できるギミックも搭載されています。
開発担当者によると、運転席は「運転への集中」、助手席は「リラックス」、後席は「ゆったりとした乗車体験」と、各座席にそれぞれ異なる価値を持たせた設計になっているといいます。
装備面では、次世代コネクティッドシステムやAI対応の音声認識インフォテインメント、そして最新のトヨタセーフティセンスなどの搭載が予想されています。
展示車両はBEV仕様を想定していましたが、新開発の1.5リッター直列4気筒エンジンをベースにしたHEVやPHEV、1.5リッターターボ(約180PS)、さらに高性能な400PS級の「GR」モデルまで、あらゆる動力源の搭載を可能としています。
この新1.5リッターエンジンは、従来の直列3気筒エンジンよりも小型化と高効率化を両立し、2028年に導入予定の厳しい排出ガス規制「ユーロ7」にも対応するとのことです。
今回のコンセプトカーについて、開発者は「あくまでコンセプトモデルであり、このままのスタイルで次期カローラが登場するわけではない」と明言しています。
しかし一方で、「今回のような精悍で斬新な“新しいカローラ”が登場すれば、若いユーザーにも“欲しい”と思ってもらえる。セダン復権も夢ではないかもしれません」と語っており、デザインの方向性が次期モデルに強く反映される可能性は高いとみられます。
SNSなどの有力情報によると、次期13代目カローラの発表は2026年、市販開始は2026年後半から2027年前半になると予想する見方が多いようです。
情報を総合すると、デザインはコンセプトカーの未来的な要素を取り入れつつ、ややマイルドに仕上げたハンマーヘッドスタイルを採用。
パワートレインは、新開発の1.5リッター直列4気筒ハイブリッドを中心に、PHEVやBEVもラインナップする「マルチパスウェイ戦略」が採られることが確実視されています。
また、現行モデル同様にセダン、ハッチバック(スポーツ)、ワゴン(ツーリング)、SUV(クロス)の4つのボディバリエーションは、次期型でも継続される見通しです。
今回のコンセプトカーは、2026年のカローラ60周年に向け、トヨタが「みんなのためのクルマ」をどう進化させようとしているのか、その本気度を示す一台となったようです。































