新型「N-VAN」は軽バンの新基準となるか? ホンダの見据えた販売戦略とは
ホンダ「N-VAN」は、前輪駆動やCVTの採用。使い勝手や広い室内空間など実車を見て検討したいという人も多いと思います。
全国のHonda Cars店に配備完了
ホンダから新しく発売された「N-VAN」は、軽商用車の新基準をつくるべく開発し、商用車とは思えないほど注目を浴びています。そこにはこれまでの商用車にはない販売戦略もあるといいます。
新型「N-VAN」は、前輪駆動やCVTの採用をはじめ、車室内の使いやすさが特徴の軽バン(商用)です。メインターゲットは商用ユーザーのため、実車を見て検討したいという人も多いと思います。
ホンダによれば、全国に展開する約2200店舗のホンダカーズ(販売店)に試乗車や展示車を用意。現時点では、そのほとんどがCVT仕様だといいます。商用車用として、耐久性は重要な部分ですが、あらゆるシーンで活躍する改良されたCVTが体験できるとしています。
商用車では、MT仕様で使われることも多く想定されます。今回、軽バンとして初となる6速MTを採用した「N-VAN」ですが、試乗車には用意されていないとのことです。今後、積雪地域などMT車の需要が多い販売店では、MT車を用意する可能性は十分にあるとしています。
そのほか、新型「N-VAN」は、全国各地で展示を予定しています。商用車ということで、ホームセンターやライフスタイルを訴求する家具店、ビジネス系展示会など購入を想定されるユーザーが多く集まる場所を重要視しているようです。
また、「N-VAN」の特徴として、バイクを積載することを想定したタイダウンフックを8つ備え付けているなど、いままでハイエースなどでバイクを運んでいたユーザーもターゲット層として視野に入れているといいます。
ホンダは、余裕のある街乗りをしたいユーザーは「ホンダ N-BOX」や「ダイハツ ウェイク」に行き渡ったと判断し、ビジネス性と趣味性の両ジャンルに存在するユーザーを上手く囲う販売戦略を立てていくそうです。