JMS2025で注目! ジェイテクトが“VR操舵体験”と“技術が学べるゲーム「ジェイテクトン・クエスト」”で描く 遊べる未来のブースを展開
「ジャパンモビリティショー2025」に出展中のジェイテクトは、同社が得意とするステアリング技術を中心とした最先端技術を紹介しています。VRゴーグルをかけての操舵(そうだ)体験や、ゲームで同社の技術を学べる参加型展示も行われました。
ステアリング技術を中心とした最新の「未来に貢献する技術」を展示
光洋精工(1935年設立)と豊田工機(1941年設立)が2006年に合併して誕生したジェイテクト(JTEKT)は、ステアリング・駆動部品などの自動車関連製品、ベアリング・軸受、工作機械、油圧機器、センサー、蓄電デバイスなど、自動車部品のみならずさまざまな製品を開発・生産する機械・自動車部品メーカーです。トヨタグループに属しており、日本有数の工作機械メーカーとしても知られています。

2025年10月30日~11月9日の日程で東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催されている「ジャパンモビリティショー2025」に出展中の同社は、展示のテーマに「Joyful Mobility, Fun Living ~移動も暮らしも、もっとワクワクに~」を掲げ、ジェイテクトが思い描く未来の「ワクワクする移動」「ワクワクする生活」に貢献する技術や製品を展示しています。
黒を基調とした落ち着いた雰囲気のブースは、「showエリア」「knowエリア」「drawエリア」に分かれています。
ブース正面のShowエリアのキーワードは「魅せる」。大きなディスプレイでジェイテクトが描く未来のモビリティ社会を表現した映像を見られます。その右横からブースに入ると、Knowエリアへ。ここでは「知る」をキーワードに、「走る」「曲がる」「止まる」の機能と「下がる」機能を1つに集約した「転舵(てんだ)・駆動統合ユニット」、自動運転時代のコックピット革命に対応する「格納式ステアリングコラム」、「ステア・バイ・ワイヤ」など、ジェイテクトが得意とするステアリング技術を中心とした最新技術を紹介しています。
ステア・バイ・ワイヤのVRや、大人から子どもまで楽しめるゲーム「ジェイテクトン・クエスト」も体験可能
操舵(そうだ)機能と転舵機能を機械的に連結せず、電気信号で制御するステア・バイ・ワイヤは、その構造から少ない操舵でカーブをクリアできます。そこでジェイテクトでは、従来型の軸があるステアリング機構と、ステア・バイ・ワイヤとの操舵感覚の違いを体感できるVRを用意。参加者はVRゴーグルをかけ、目の前に現れる道路上のクルマをステアリングを切って運転します。
まずは従来型から運転開始。きついカーブだとステアリングを回す角度や回数が増え、曲がりきれないこともありました。いっぽうステア・バイ・ワイヤで同じ道を走ってみると、明らかに操作する量が少なくなりました。このステア・バイ・ワイヤはレクサスのBEV専用モデル「RZ」で採用されています。

電気信号で操作するステア・バイ・ワイヤでは、電源を喪失した際のリスクがあります。そこで用意されたのがバックアップ電源とし搭載する「高耐熱リチウムイオンキャパシタLibuddy」です。さらにこのLibuddyをドローンに活用することで、ドローンの運動性能を飛躍的に改善できます。
最後のdrawエリアのキーワードは「想像する」です。ジェイテクトでは、事業を通じて材料技術、計測・解析技術、成型加工技術、制御・ソフトウエア技術など、実に57種+αに達する多種多様な「コアコンピタンス」を培ってきました。そこで、これらのコアコンピタンスを組み合わせた必殺技(ソリューション)で社会課題(モンスター)を倒すゲームをゲーム「J+TEKTON QUEST(ジェイテクトン・クエスト)」を作り、来場者全員が楽しむことで、同社のコアコンピタンスを知ることができます。
大人から子どもまで技術やソリューションを参加型展示で学べるジェイテクトのブース。同社の、未来のモビリティ社会や豊かな生活に貢献するさまざまな技術に、きっとワクワクするはずです。
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「ジャパンモビリティショー2025」は、2025年10月30日〜11月9日に東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催。ジェイテクトのブースは、東京ビッグサイト西展示棟(4ホール)、ブース番号W4201です。
Writer: 遠藤イヅル
1971年生まれ。自動車・鉄道系イラストレーター・ライター。雑誌、WEB媒体でイラストや記事の連載を多く持ち、コピックマーカーで描くアナログイラスト、実用車や商用車・中古車、知られざるクルマの記事を得意とする。































