「レクサス LM級」中国EVミニバンが日本上陸! 全長“5.2m”超えボディ採用! 充実装備が魅力の「ZEEKR 009」ってどんなクルマ?
中国の高級EVブランド「ジーカー」の大型ミニバン「009」が、2026年にも日本へ上陸します。導入はファブレスEVメーカーのフォロフライが担い、価格は1300万円からとなっています。レクサス「LM」を超える全長5.2m超の巨体と航続距離822kmを誇り、希少な大型EVミニバンとして法人需要だけでなく一般ユーザーも狙います。
全長5.2m、全幅2m超え! レクサス「LM」やVW「ID.BUZZ」を上回る巨大ボディ
ミニバン大国である日本に、中国発のEV(電気自動車)ミニバンが上陸します。「ZEEKR(ジーカー)009」という大型のEVミニバンで、ジーカーは、ボルボを傘下に収める中国の吉利汽車(ジーリー)による高級車ブランドです。

日本に導入するのは、自社工場を持たないファブレスEVメーカーであるフォロフライ。すでに5タイプの商用EVをラインナップしていて、佐川急便やSBIホールディングス、西濃運輸などに納入しています。
同社は2025年10月29日、東京ビッグサイトで開催中の「ジャパンモビリティショー(JMS)2025」にて、ジーカー 009を日本初公開しました。
日本初上陸となる今回のジーカー 009は、ハイヤーなどの法人ニーズを満たすのはもちろん、一般ユーザーも想定しているのが注目点です。

全長5209×全幅2024×全高1812mm、ホイールベースは3205mmという堂々たるボディサイズ。トヨタ「アルファード」の全長4995×全幅1850×全高1935mm、レクサス「LM500h」の全長5125mm×全幅1890mm×全高1955mm、ホイールベース3000mmと比べてもとくにワイドな全幅とロングホイールベースが特徴です。
なお、EVミニバンでは、フォルクスワーゲンの「ID.BUZZ」がすでに日本でも発売されています。通常ボディの「Pro」が全長4715×全幅1985×全高1925mmで、ホイールベース2990mm。
ロングバージョンの「Pro Long Wheelbase」は、全長4965×全幅1985×全高1925mm、ホイールベースが3240mm。009は、ID.BUZZのロングホイールベース仕様と比べてもひとまわり大きくなっています。
ミニバン大国の日本でもEVモデルは少なく、レクサス LM級のEVミニバンは現在ありません。メルセデス・ベンツも新型EVミニバンの「VLE」を開発中ですが、ワールドプレミアは2026年前半の見込みです。
ジーカー 009は、JMS 2025の展示車両である7人乗り(3列目がベンチシート)のほかに、3列目がキャプテンシートになる6人乗りも設定されています。なお、中国本国には、4人乗りもあるそうですが、現時点では6人/7人乗りの3列シート仕様のみ日本に導入予定です。
フルサイズ級の大型ミニバンだけに、1列目から3列目までの広さは十分にあります。ただし、全高はレクサス LMよりも約140mm低いこともあり、頭上まわりの広さ感はそれなりという印象を受けました。
乗降性もよく考えられています。2列目のスライドドアとテールゲートは、インパネのセンターディスプレイからでも電動で操作できるだけでなく、Bピラーにホンダ「ステップワゴン」のような開閉スイッチを用意。もちろん、アウタードアハンドル、インナードアハンドルの両方から電動開閉操作が可能です。
2列目シートにあるスイッチで電動ウォークインの操作が可能で、3列目の開口部(足元)も十分に広く、少し腰を屈める感覚で乗り降りできます。
2列目がキャプテンシートになるため、2列目中央にある格納式ミニテーブルを畳めば2列目と3列目間のウォークスルーもできます。
3列目は、リクライニングと背もたれの前倒しに対応。リクライニングさせゆったりと座れるのはもちろん、背もたれを前に倒せば、段差は残るもののラゲッジスペースの拡大が可能です。

航続距離は、ジーカー社内測定値で822km、最高出力は450kW(612PS)、最大トルクは693Nmで、バッテリー容量は140kWh。0-100km/h加速は4.5秒で、2870kgの巨体を軽々と加速させます。なお、ウインカーは、左側となっています。
充電は、普通充電とCHAdeMO(チャデモ)規格の急速に対応し、給電機能(V2H、V2L)は未対応。
装備も充実していて、リヤドア内側に時計などが表示されるユニークな機能のほか、2列目天井に15.6インチの天井スクリーンを配置。
キャプテンシートには、マッサージ機能、シートヒーター&ベンチレーションなどが備わります。助手席のスライド&リクライニングの操作も運転席、あるいは2列目から操作できます。
さらに、ヤマハ製Hi-Fiサラウンドシステム、パノラマガラスルーフのほか、5段階から車高を選択できるエアサスペンションも標準装備になります。
先進安全装備は、衝突被害軽減ブレーキやアダプティブクルーズコントロール、車線維持機能、死角監視システム、自動駐車支援機能などが備わります。7つのカメラとサラウンドビューカメラ4つを駆使し、自車周辺をセンターディスプレイに映し出すことも可能。
ボディカラーとインテリアカラーは、ブラックとホワイトの2色設定で、本国にあるほかの黒、白以外のカラーについては、現時点では導入未定のようです。
日本導入は2026年を予定し、価格は1300万円からとなっています。なお、フォロフライの拠点がある京都をはじめ、東京や大阪での一般向け試乗も検討されているとのことです。
Writer: くるまのニュース編集部
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