541万円から! 新「“4WD”コンパクトカー」発表! 200馬力超えの2リッター「直4ターボ」搭載! アウディ「A3スポーツバック/A3 セダン」に待望の“40 TFSIクワトロ”を追加
アウディの主力コンパクトモデル「A3」シリーズに、待望の四輪駆動モデルが追加されました。高性能なSモデルやRSモデルに限られていた「クワトロ」が、ついに標準モデルでも選択可能になったのです。はたして、その魅力とはどのようなものなのでしょうか。
アウディのアイコン技術「クワトロ」をより身近に
アウディ ジャパンは2025年10月21日、プレミアムコンパクトハッチバック/セダンである「A3 スポーツバック/A3 セダン」に、新たにquattro(クワトロ)四輪駆動モデル「40 TFSI quattro」を追加したと発表しました。

アウディ「A3」シリーズは、1996年の初代登場以来、「小さな高級車」というプレミアムコンパクトのジャンルを確立した草分け的存在です。
現行モデルは2020年にワールドプレミアされた第4世代にあたり、日本では2021年4月21日に予約受注が開始され、5月18日に発売されました。その後、2024年12月には内外装のデザイン変更やパワートレインのアップデートを含む大幅改良が実施され、商品力を大きく向上させています。
このアップデートでは、エクステリアがよりスポーティに進化。フロントにはフレームレス化された新しい六角形シングルフレームグリルを採用し、よりフラットでワイドな印象を与えます。
また、A3シリーズとして初めて、MMIから4種類のデザインパターンを選べる「デジタルデイタイムランニングライト」を搭載。リヤ周りも、RSモデル由来の新形状バンパーとディフューザーにより、ダイナミックな印象が強まりました。
インテリアも洗練され、センターコンソールの再設計に加え、シフトスイッチをよりフラットな新デザインへ変更。こうしたベースモデル自体の進化を土台に、今回のクワトロモデル追加につながっています。
追加された「40 TFSI quattro」は、従来は高性能スポーツの「S3」や「RS3」に限られていたアウディのアイコン技術、四輪駆動システム「クワトロ」を、より幅広いユーザーに体感してもらうために設定されました。
搭載するエンジンは、最高出力204馬力・最大トルク320Nmを発揮する2リッター直列4気筒ガソリンターボ。トランスミッションは効率的でダイレクトな変速を可能にする7速Sトロニック(DCT)です。
駆動方式はもちろん「クワトロ」。電子制御式の油圧多板クラッチを用い、走行状況に応じて前後アクスルへのトルク配分を最適化します。
通常時は効率のよい前輪駆動に近い状態で走行し、必要に応じて瞬時に後輪へトルクを伝達。発進時のトラクション、高速域の安定性、コーナリングの俊敏性を大幅に高めます。
グレードは、より洗練された「advanced(アドバンスト)」と、よりスポーティな内外装の「S line(Sライン)」の2種類を、スポーツバックとセダンの両ボディに設定しています。
先進運転支援機能も充実。オプションのパークアシストは、従来のステアリング操作支援に加え、加速・ブレーキ・ギア操作まで支援範囲を拡張。障害物検知時には自動ブレーキが作動し、危険回避をサポートします。
加えて、30 TFSIで新たに標準化された前方横切り車両を検知する「フロントクロストラフィックアシスト」、障害物回避を支援する「スワーブアシスト」、交差点右折時に対向車を検知する「ターンアシスト」も、「40 TFSI quattro」に標準装備されます。
価格(消費税込)は次のとおりです。
・アウディ A3 スポーツバック 40 TFSI quattro advanced:541万円
・アウディ A3 スポーツバック 40 TFSI quattro S line:580万円
・アウディ A3 セダン 40 TFSI quattro advanced:560万円
・アウディ A3 セダン 40 TFSI quattro S line:599万円
いずれも2025年10月21日より全国のアウディ正規ディーラー(127店舗、現時点)を通じて発売されます。
Writer: 佐藤 亨
自動車・交通分野を専門とするフリーライター。自動車系Webメディア編集部での長年の経験と豊富な知識を生かし、幅広いテーマをわかりやすく記事化する。趣味は全国各地のグルメ巡りと、猫を愛でること。










































