ホントに大型バイク? イタリアのブランド「ドゥカティ」から新型「モンスター」登場! 各部の軽量化で175kgの車重を実現

イタリアのバイクメーカー「ドゥカティ」は、2025年10月23日にネイキッドスポーツ「モンスター」の第5世代となる新型モデルを発表しました。

初代から変わらないコンセプトで登場

 イタリアのバイクメーカー「ドゥカティ」は、2025年10月23日にネイキッドスポーツ「モンスター」の第5世代となる新型モデルを発表しました。

 この新型モンスターは、2026年2月にディーラーへ導入される予定です。

ドゥカティ新型「モンスター+」
ドゥカティ新型「モンスター+」

 モンスターは1992年のケルンモーターショーで初めて公開され、「必要なものは全て、それ以上は何も要らない」というシンプルな理念のもと、ネイキッドスポーツという新たなセグメントを確立しました。

 30年を超える歴史の中で、その本質を維持しながら技術的、スタイル的な革新を重ね、世界中に「モンスターイスト」と呼ばれる熱心なファンコミュニティを形成してきました。

 新型モンスターの心臓部には、新開発された890ccのVツインエンジンが搭載されています。このエンジンはIVT(可変吸気タイミング)システムを採用しており、最高出力111馬力(米国仕様は110.7馬力)を9000rpmで、最大トルク91.1Nmを7250rpmで発生させます。旧型のテスタストレッタ・エヴォルツィオーネエンジンと比較して5.9kgも軽量化されていることに加え、バルブクリアランス点検のメンテナンス間隔が4万5000kmに設定されており、ランニングコストが低いことも魅力です。

 シャーシには、新型V2エンジンを応力部材として活用するモノコックフレームが採用されました。そこに同ブランドのスーパースポーツモデル「パニガーレV4」から着想を得たスイングアーム、トレリス構造を組み合わせたリアサブフレームを組み合わせることで、前モデルから4kgの軽量化を果たし、燃料を除いた湿式重量は175kgを達成しています。

 サスペンションには、ショーワ製の43mm倒立式フロントフォークとモノショックが装備され、日常的な使用での快適性と、混合路面でのスポーティな走行性能を両立させています。

 ブレーキシステムは、320mmのデュアルディスクにブレンボ製M4.32ラジアルキャリパーを組み合わせ、強力な制動力を確保。装着されるタイヤはピレリのロッソIVで、サイズはフロントが120/70、リアが180/55です。

 電子制御も最新仕様となっており、6軸慣性計測ユニット(6D IMU)を搭載することで、コーナリング機能付きABSやドゥカティトラクションコントロール、ドゥカティウィリーコントロールなどが高度に機能します。また、ドゥカティクイックシフト2.0やエンジンブレーキコントロールも備わっています。

 走行状況に応じて選択可能なライディングモードは、スポーツ、ロード、アーバン、ウェットの4種類で、操作性の面では、新設計のペタル形状ジョイスティックと5インチTFTディスプレイによって向上が図られており、ドゥカティ・マルチメディア・システムやターンバイターンナビゲーションにも対応可能です。

 なお、新型モンスターには、スタンダードな「モンスター」と、ウインドシールドと助手席シートカバーを標準で装備する「モンスター+」の2つのバージョンが設定されます。

 ボディカラーはドゥカティレッドとアイスバーグホワイトの2色が展開で、現時点で価格は発表されていません。

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Writer: くるまのニュース編集部

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