「レンタカーだから交通違反がバレない」は本当? 放置すると大変なことに!? 行楽シーズン到来! 気をつけたい違反とは

暑さが和らぎ、秋の行楽シーズンを迎えています。この時期はレンタカーを借りてクルマでのお出かけも増えると見込まれますが、レンタカーで交通違反をしてしまった場合の対応にはいくつか注意点があります。

レンタカーで交通違反をしたらどうなる?

 長かった夏が終わり、最近は秋らしい気候になってきました。この時期は本格的に寒くなる前の行楽シーズンであり、旅行に出かける人の増加が見込まれます。

 特にレンタカーを利用すると、公共交通機関で行きにくい場所を観光できたり、出発時間に融通が利いたりと、比較的旅行の自由度が高まります。

 その一方で、旅行先では慣れない道を利用するため、通行が禁止されている道路を走行する、制限速度を超えて運転するといった交通違反をしてしまう可能性もあります。

 ではレンタカーでの交通違反は、マイカーで交通違反をして取り締まりを受ける場合と何か違いがあるのでしょうか。

レンタカーでの交通違反! 気をつけたいこととは?(画像はイメージ、HiroHiro555/PIXTA)
レンタカーでの交通違反! 気をつけたいこととは?(画像はイメージ、HiroHiro555/PIXTA)

 結論から言うと、レンタカーでもマイカーでも警察の取り締まり方法に違いはなく、基本的に交通違反で検挙されるとドライバーに交通反則切符(青切符)と反則金を支払うための納付書が交付されます。

 そして一定期間内に反則金を納付すれば、刑事罰に問われることなくその違反が処理されます。

 反則金の納付は検挙された都道府県に限らず、全国の銀行や信用金庫、郵便局などで支払いができるため、レンタカーを運転中に旅行先で検挙された場合でも、自分の居住地に帰ってから納付することが可能です。

 ただしレンタカーによる交通違反で注意したいのが、放置駐車違反の取り締まりを受けたケースと、オービスによって速度違反を検挙されたケースです。

 まず放置駐車違反に関して、違法駐車に加えドライバーがその車両の近くにおらず、ただちに運転できない状態にある車両のことを放置車両といいます。

 放置車両の取り締まりに際しては放置車両確認標章(黄色い駐禁ステッカー)が貼られますが、ドライバーが警察に出頭するかどうかでその後の流れが変わります。

 具体的にはドライバーが警察に出頭すると、そのドライバーに対して青切符と反則金の納付書が交付され、反則金を納付すれば駐車違反の手続きが終了します。

 しかしドライバーが出頭しなかった場合は、車両の使用者(車検証に記載)に対して放置違反金の納付書といった書類が送付されます。

 つまりレンタカーで放置駐車違反をして、ドライバーが警察に出頭しないままクルマを返却すると、レンタカー会社に放置駐車違反の連絡が届くというわけです。

 なおトヨタレンタカーのウェブサイトによると、ドライバーが放置駐車違反の処理をしなかった場合、以下のような措置を講じると明記しています。

「レンタカーご返却までに違反処理をしていただけなかった場合、当社が別に定める駐車違反金『普通車:25,000円、準中・中・大型車:30,000円』(不課税)をご負担いただきます」

 さらにドライバーが放置駐車違反の処理だけでなく、上記の駐車違反金の支払いにも応じなかった場合については、次のように対応すると明記しています。

「警察、公安委員会およびレンタカー協会に報告すると共に、全国のトヨタレンタカー事業会社並びにレンタカー協会加盟店各社での今後のレンタカー貸渡をお断りいたしますので、ご了承ください」

 この対応はレンタカー会社によって異なるものの、駐車違反の手続きを放置したままでいると二度とレンタカーが借りられなくなるおそれがあります。

 放置駐車違反の取り締まりを受けた場合にはすみやかに警察に出頭して手続きや反則金の納付をするほか、レンタカー会社への報告を確実におこなうことが大切です。

 またオービスによって速度違反の取り締まりを受けた場合も、後日警察からレンタカー会社に違反の連絡があり、レンタカー会社を経由してドライバーに呼び出し状などが届きます。

 運転中にオービスを光らせてしまった場合は、その後の手続きをスムーズにするため、事前にレンタカー会社に報告した方が良いでしょう。

 仮に旅行先でオービスによる取り締まりを受けた場合、後日遠方の警察に出頭しなければならないケースもあることから、旅行時も交通違反に注意する意識を持つことが大切です。

※ ※ ※

 旅行先のような慣れない土地では、知らず知らずのうちに交通違反をしてしまうケースも散見されます。

 楽しい旅行に水を差されることがないよう、交通違反をしないことや安全に留意して運転することを心がけましょう。

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Writer: 元警察官はる

2022年4月からウェブライターとして活動を開始。元警察官の経歴を活かし、ニュースで話題となっている交通事件や交通違反、運転免許制度に関する解説など、法律・安全分野の記事を中心に執筆しています。難しい法律や制度をやさしく伝え、読者にとって分かりやすい記事の執筆を心がけています。

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