伝説の“パープル”を採用した日産「“新”フェアレディZ」がカッコいい! 名車「Z32」をオマージュした“旧車”デザインと高性能を両立! 北米限定車「ヘリテージED」とは?

日産の北米法人が発売した2026年モデルの新「Z」には、新たに「Z32型」をオマージュした「ヘリテージエディション」が設定されました。どのようなモデルなのでしょうか。

往年の名車を彷彿とさせる新仕様

 日産の北米法人は2025年9月末に、「Z(日本名フェアレディZ)」の2026年モデルを発売しました。

 同モデルには、かつてのモデルを強く意識した「ヘリテージエディション」が新たに設定されています。どのような仕様なのでしょうか。

日産「Z ヘリテージエディション(日本名:フェアレディZ)」(2026年モデル)
日産「Z ヘリテージエディション(日本名:フェアレディZ)」(2026年モデル)

 2026年モデルの大きなトピックであるヘリテージエディションは、1989年に登場したZ32型(北米名:300ZX)へのオマージュとして、専用の内外装を備えています。

 このエディションは上級モデル向けのパッケージオプションとして用意されています。ボディサイドには1980年代から90年代に使用されたレトロな書体の「TWIN TURBO」ロゴがブロンズカラーで配され、テールゲートにも同じロゴが入った専用のカーボンスポイラーが取り付けられます。

 ボディカラーには、Z32や「スカイラインGT-R」でも採用されていた「ミッドナイトパープル」が設定されました。

 フェアレディZは、1969年に初代が登場して以来、日産を代表するクルマとして知られています。従来の「ダットサン フェアレディ」から一新され、流麗なファストバックスタイルのボディが採用されました。

 特に北米市場では初代S30型から「Z Car」の愛称で親しまれ、オーナーズクラブ「Zカークラブ」が存在するほどの大ヒットを記録しました。2021年8月に発表された現行の7代目(RZ34)は、先代と型式は同じですが大幅なアップデートが施され、内外装のデザインには初代S30型や4代目のZ32型といった歴代モデルの要素が取り入れられています。

 パワートレインには、新開発された3リッターV型6気筒ツインターボエンジン「VR30DDTT」型を搭載します。このエンジンは最大出力405馬力、最大トルク475Nm(北米仕様では400hp、350lb-ft)を発生し、トランスミッションは6速MTまたは9速ATが選択可能です。駆動方式はFR(後輪駆動)で、高性能な6気筒エンジンとの組み合わせにより、俊敏なハンドリングと高い走行性能を実現しています。

 2026年モデルは、Zカークラブが主催する第38回国際Zカーコンベンション「ZCON」で初めて公開されました。ラインナップは、標準モデルの「Z スポーツ」に加え、機械式LSDや19インチのレイズ製アルミホイールなどを装備する「Z パフォーマンス」、そして「NISMO」による専用チューニングが施された「Z NISMO」の3種類が用意されます。価格は4万2970ドル(約657万円)から6万5750ドル(約1050万円)に設定されています。

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Writer: くるまのニュース編集部

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