洗車の「正解」は? 炎天下は避けるべき!「曇り」がベスト? 手洗い vs 洗車機どっちがいい?【気になる疑問】
洗車には一家言ある人も多いですが、実は「唯一の正解」はありません。住む場所によって頻度は変わり、海沿いなら錆防止にこまめな洗浄が必須です。ベストなタイミングは曇りの日。炎天下はウォータースポットのリスクも。また、手洗いと洗車機、どちらが良いのでしょう。愛車を長く綺麗に保つための洗車のポイントを解説します。
洗車にベストなタイミングは「曇りの日」なの?
洗車については、一家言ある方が多く、必ずしも正解はひとつとはいえないかもしれません。
また、居住地域によって必要な洗車頻度が変わってきます。
海沿いや海に囲まれた離島、温泉地(温泉の成分による)、鳥の糞や花粉などがつきやすい山間部であれば、こまめな洗車(水洗いだけでも)は必須。
とくに沿岸部などでは、海風(潮風)ですぐ錆びてしまうため、新車を買わないという声も聞きます。

「いつするのがベスト」といえば、一般的には曇りの日といわれています。晴れた日でも日差しが弱い冬場であればそれほど問題ありません。
最も避けたいのは、真夏の炎天下などで拭き取りが間に合わず、自然乾燥してしまうことです。
洗車というと、ボディ全体を一度にする方が多いため、大きなクルマほど注意が必要です。
なお、今日はボンネットのみなど、分けて洗車やコーティングすれば、晴れた日でも短時間で終わるため、拭き取りが間に合わないリスクを減らせます。
また、晴れた日だとウォータースポットと呼ばれる塗装面の焼き付けのリスクが高くなりがちです。
汚れには、泥汚れやホコリ、花粉、白いリング状の汚れやシミであるイオンデポジット、そして水垢、鳥の糞などがあり、洗車のタイミングとしては、こうした汚れが付いている、あるいは、少しでも気になるようでしたらすぐに洗車するのがいいでしょう。
洗車機か、手洗いかがいいのか、という議論もあります。
最新の洗車機は、以前よりも細かな洗車キズがつきにくくなっていますが、愛車に対してどれほどの想いがあるのかで変わってきそうです。
プロなどにコーティングなどを依頼した場合、洗車機ではなく手洗いを推奨されるケースもあります。
なお、筆者がトヨタ「センチュリー」の生産ラインの取材で、塗装担当者に伺ったところ、約1週間かけて7層塗装を施しているセンチュリーに関しては、「やはり手洗いを推奨したい」という(個人的な)想いを伺いました。
そのほか、洗車機には、全長5.2m、全幅2.3m、全高2.3m以内など、ボディサイズの上限があり、物理的に入らない場合もあります。
手洗い洗車は、洗車そのものが趣味という人はもちろん、洗車キズのリスクを減らしたい人などにおすすめ。
また、小さなキズなどに気がつきやすい利点もあります。しかし、あまりにも頻繁に洗車を繰り返すと、塗装面にダメージを与えるリスクも高まります。
一方の洗車機はお手軽で、時間短縮も可能。最近は、水洗い、シャンプー洗車、ワックス洗車などの定番のほか、タイヤ&ホイールなどの下まわり洗浄など、多彩な洗車コース(メニュー)があり、汚れなどの状態に応じて選択できます。
Writer: 塚田 勝弘
中古車の広告代理店に数ヵ月勤務した後、自動車雑誌2誌の編集者、モノ系雑誌の編集者を経て、新車やカー用品などのフリーライター/フリーエディターに。軽自動車からミニバン、キャンピングカーまで試乗記や使い勝手などを執筆。現在は最終生産期のマツダ・デミオのMTに乗る。





























