ダイハツが「“軽より小さい”四輪車」世界初公開へ! 絵文字みたいな丸目ライト×後ろに開く斬新ドア採用! 超コンパクトなのに3人乗れる「ミゼットX」どんなモデル?

「ジャパンモビリティショー2025」でダイハツは「ミゼットX」を世界初公開します。先行公開された画像や映像から、どのようなコンセプトカーなのか予想してみます。

絵文字みたいな丸目ライト×後ろに開く斬新ドア採用!

 2025年10月31日より一般公開が開始される「ジャパンモビリティショー2025(JMS2025)」で、ダイハツは、「わたしにダイハツメイ。小さいからこそできること。小さいことからひとつずつ。」を出展テーマに掲げています。

小さくてかわいい「ミゼットX」(コンセプトカー)
小さくてかわいい「ミゼットX」(コンセプトカー)

「ダイハツらしいハツメイ」から生まれた「ダイハツメイ」は、軽自動車を中心としたダイハツらしいキャッチコピーといえるでしょう。同社の原点である「ミゼット」を基点にひろがる未来の姿をブース展示や演出で表現すると予告しています。

 そして、出展車両として世界初公開されることが予告されているコンセプトカー「ミゼットX」は、高度経済成長期を支えた初代ミゼットや1996年に復活した「ミゼットII」をオマージュしたモデルです。

 先日生配信された、トヨタのオウンドメディア『トヨタイムズ』の中でも流されたダイハツの企業CMでは、軽自動車を中心としたダイハツ車を振り返っており、1959年型のミゼット、1971年の「ハイゼット」、1985年の「ミラTR-XX」、2007年式の「タント」、2022年9月に提供が開始されたオールインワン移動販売パッケージの「Nibako」という軽自動車が登場。

 続いて、1977年誕生の初代「シャレード」、2002年登場の初代「コペン」、そしてミゼットXがトリを飾りました。

 ミゼットXは、走行シーンのほか、少年野球をやっている子どもの送り迎え、荷台にサーフボードを積んだマリンスポーツ、野菜の収穫シーン、サーキットのスターティンググリッドに並ぶ3代のレーシング仕様、コーヒーの移動販売車、おひとり様アウトドア、人力車仕様などのシーンが映し出されています。

 豊田章男会長からは、「おもろいダイハツを復活させてください」というテーマがあったそうで、ダイハツの企業CMを担当した小西氏は、ダイハツを訪れて社員から話を聞くうちに、ダイハツはクルマではなく生活が主役だという気づきがあったと語っています。

 企業CMやダイハツのJMS2025の特設サイトを見ると、ミゼットXは、お馴染みの3輪ではなく4輪で、軽自動車より小さなシティコミューターであることが分かります。

 横棒を中央に配した愛らしい丸目は、絵文字のような造形で、細長い円柱形のアウタードアハンドルも目を惹きます。ドアは逆ヒンジ式(後ろヒンジ式)で、乗車人数は前に1人、後ろに2人の計3人乗りのパッケージングになるように見えます。

 フロントは、グリル開口部レスになっていることからバッテリーEVであることを想像させます。

 また、荷室と荷台も多彩なバリエーションがあるようです。コーヒーの移動販売車は、ルーフ付荷室からお店の人が顔を出しています。

 サーキット仕様は、荷台レスに見えますし、通常のトラックのような荷台や荷室付、走行シーンのミゼットXは、小さなカーゴスペースを背負っている背面タイプのように見えます。

 EVとシティコミューターの相性は良いはずで、こうした暮らしに根ざしたEVの普及を目指すダイハツの意気込みが伝わってくるJMS2025になりそうです。

【画像】超カッコいい! これが「ミゼットX」です!(30枚以上)

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Writer: 塚田 勝弘

中古車の広告代理店に数ヵ月勤務した後、自動車雑誌2誌の編集者、モノ系雑誌の編集者を経て、新車やカー用品などのフリーライター/フリーエディターに。軽自動車からミニバン、キャンピングカーまで試乗記や使い勝手などを執筆。現在は最終生産期のマツダ・デミオのMTに乗る。

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