トヨタ新型「ランドクルーザーFJ」初公開! 初の“小さなランクル”は現行「ランクル250」とどう違う? 若者向けの「お買得プライス」にも期待大!
トヨタが2025年10月21日に世界初公開した、新型「ランドクルーザーFJ」。シリーズで最も手頃なサイズと価格を実現していると言いますが、「ランドクルーザー250」とは一体どのような違いがあるのでしょうか。
トヨタ新型「ランドクルーザーFJ」お買得プライスに期待大!
2025年10月21日、トヨタは、新型「ランドクルーザーFJ」を世界初公開しました。
現行ランドクルーザーシリーズで最も手頃なサイズと価格を実現していると言いますが、これまで同シリーズにおいて身近なモデルだった「ランドクルーザー250」とは、一体どのような違いがあるのでしょうか。

ランドクルーザー(以下、ランクル)は、初代モデルにあたる「BJ型 ジープ」が1951年に誕生した、トヨタの車種でも特に長い歴史を誇るSUV(クロカン)シリーズ。
卓越した悪路走破性や頑丈さ、そして整備性の良さから、「どこへでも行き、生きて帰ってこられるクルマ」と信頼を高め、日本国内はもちろん海外からも絶大な支持を受け続けています。
そんなランクルシリーズには、現在のところフラッグシップの「ランクル300」、実用性を追求した「ランクル250」、昔ながらのタフさを今に残す「ランクル70」の3モデルが展開。
今回発表された新型ランクルFJは、このラインナップに加わる完全な新規モデルです。
その特徴は、ランクルらしい悪路走破性を実現しつつ、シリーズ内で最もコンパクトなサイズと、手の出しやすい価格を両立していること。
これによって、より多くの人がランクルの世界に触れることが可能になるといいます。
新型ランクルFJと、これまでランクルシリーズで最も身近なポジションだったランクル250と比較すると、新型ランクルFJのボディサイズは全長4575mm×全幅1855mm×全高1960mmで、ランクル250が全長4925mm×全幅1940-1980mm×全高1925-1935mm。
つまり新型ランクルFJはランクル250より全長は350mm短く、全幅は125mm細く、一方で全高は25-35mm高いという、一回り以上小さくボクシーなスタイリングを採用します。
同時にホイールベースもランクル250より270mm縮小したことで、最小回転半径5.5mという取り回しの良さを実現。
この現行シリーズ最小のボディは、オフロードにおける卓越した機動性とともに、本格オフローダーらしい十分な最低地上高とアプローチアングルも確保しました。
また、テールゲートはランクル250が縦開きだったのに対し、新型ランクルFJは横開きタイプを採用。
これは新型ランクルFJがテールゲート取付式のスペアタイヤを採用しているためですが、ボディ下にスペアタイヤを搭載しないことで、オフロード走行時のデパーチャーアングル確保に繋がる可能性もあるでしょう。
そして先述したように、短く細く背の高いコロンとしたデザインは、サイコロをモチーフとするもの。
まさに、サイコロのように角を削ぎ落とすことで丸みも生み出し、歴代ランクルが受け継いできたタフさに親しみやすさを加えた、新たなデザインを提案します。
あわせて前後バンパーを分割式とすることで、擦った際の修理費を抑えたりカスタム性を高めているのも、新型ランクルFJのユニークな工夫です。
インテリアは、基本イメージをランクル250と同様としつつ、より水平基調を強めた直線的なデザインを採用。
低いダッシュボードは広い視界を確保し、機能的で分かりやすく整理された操作系は、いかなる状況でも直感的にコントロールできます。
ちなみに現在公開されているモデルを見る限り、新型ランクルFJはランクル250の上級グレードと同サイズのセンターモニターを搭載している様子。
一方で、ダッシュボード中央のエアコン送風口は2か所となり、ランクル250の半分に省略しているようです。
そのほか、パーキングブレーキがレバー式になるのも新型ランクルFJの特徴。
ランクル250はスイッチ式の電動パーキングブレーキを採用していたので、新型ランクルFJに乗り換えた際には戸惑う時もあるかもしれません。
そして広い車内は上下方向にゆとりがあるため、最大乗員5人が快適に移動することが可能です。
ランクル250のように3列シートの7人乗り仕様は存在しないため、各々の求める使い勝手にあわせて両車から選択するのも良いでしょう。
新型ランクルFJのパワーユニットには、ランクル250にも採用される、信頼性の高い2.7リッターガソリンエンジン(2TR-FE型)を搭載し、6速ATを組み合わせます。
一方で、ランクル250には存在するディーゼルエンジンは用意されていませんが、これについて開発者は出演した動画で「まずはガソリンエンジンを」と発言しており、今後登場する可能性も完全には否定できません。
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このように、ランクルとして相応しい悪路走破性を備えつつ、コンパクトな車体で扱いやすさも両立した、新型ランクルFJ。
若い世代など、従来とは異なる顧客層をターゲットとするだけに、気になるのが車両価格ですが、現時点でのランクルシリーズの最安値よりも、さらに手の出しやすいプライスとなる見込みで、ランクル250やランクル70よりも安価な設定が検討されています。
また生産はタイで行われ、日本での発売は2026年半ばを予定しています。




























































