510万円「“最安”アルファード」どんな人が買う!? 最上級「800万円台」“エグゼクティブモデル”顧客層との「違い」とは

今や国民的な人気上級ミニバンとなったトヨタ「アルファード」。様々なグレードが用意されていますが、その中でも最廉価の「X」グレードと最上級の「Executive Lounge」に乗っている人は、それぞれどのような顧客層なのでしょうか。

価格差300万円超え! どんなユーザーが買っている!?

 2023年6月に登場するや大人気モデルとなった現行型の4代目トヨタ「アルファード」。

 2025年1月に待望のグレード追加が行われ、「X」グレードなどが追加されました。

 アルファード最廉価で3列・8人乗りのハイブリッド(HEV)モデルであるXグレードと、最上級グレードの「Executive Lounge(エグゼクティブラウンジ)」には、それぞれどのようなユーザーが乗っているのでしょうか。

アルファード唯一の「2列目3人乗り」仕様が「むしろイイ」!
アルファード唯一の「2列目3人乗り」仕様が「むしろイイ」!

 アルファードに用意されているグレードは、大きく分けて3つあります。

 最廉価のX、中間グレードの「Z」、そして最上級のExecutive Loungeです。

 XとExecutive LoungeはHEV専用モデル、Zは2.5リッターガソリン車とHEVの併売で、最上級のExecutive Loungeにはプラグインハイブリッド(PHEV)も用意されています。

 価格(消費税込み、以下同)は、最廉価のXが510万円(2WD)~532万円(E-four)、Executive Loungeは860万円(2WD)~882万円(E-four)となっており、2025年1月に追加されたPHEVのExecutive Loungeは1065万円です。

 さらに、同時に新設定された特別仕様車「スペーシャスラウンジ」は1272万円(HEV)~1480万円(PHEV)という価格の幅があります。一口にアルファードといっても、価格レンジは広いのです。

 ではアルファードのXとExecutive Lounge、それぞれにどのようなオーナーが乗っているのか、トヨタディーラーで聞いてみました。

 まずは新しく追加されたXグレードから。

 シーケンシャルウインカーやデイランプの不採用、シート表皮がファブリックになったりインパネ素材が違ったりするなど、ZやExecutive Loungeとは内外装で細部に違いこそありますが、アルファードという大きなくくりで見たときには、さほど大きな違いには感じません。

 それどころか、ファミリーカーとして使用するなら仕様が割り切られて、カスタマイズもしやすいXグレードの方が有用だという見方もあるのです。

 他グレードが7人乗り仕様となっているなか、Xグレードは唯一の3列・8人乗り仕様で、2列目席が使い勝手の良い3人掛けのベンチシートとなっているのも大きな特徴となっています。

 そんなXグレードを選ぶユーザーの多くは、会社員の4人家族世帯だそうです。

 いわゆる日本の一般的な家庭のカタチといえますが、それでも昨今の不景気な世の中において車両本体価格500万円を超えるクルマを買う(買える)のは凄いことです。

 前出のディーラー関係者によると、購入者の多くがオートローンを利用して購入するといいます。

 アルファード Xは、普通の市民が「頑張って買うクルマ」という位置づけなのがわかります。

 今や10数年前の「プリウス」、20年数年前の「マークII」や「クラウン」のような「憧れ」ポジションにアルファードが来ているといっても過言ではないでしょう。

 令和の国民車は間違いなくミニバン。その中でトップに君臨しているのは、正しくアルファードに他なりません。

 そんなアルファードのエントリーモデルは、ファミリーユースにも優しい魅力たっぷりなクルマといえるでしょう。

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