Luupが「悪質利用者」を“完全追放”へ! 「交通違反」を繰り返す“危険ドライバー”を排除! これまでにない「規約改定」で検挙情報を取得 「アカ停止&一発凍結」の措置も

Luupは「交通違反点数制度」に関する安全対策を強化すると発表しました。

「違反」を見逃しません

 マイクロモビリティのシェアサービスを提供するLuup(ループ)は2025年10月8日、利用規約・プライバシーポリシーを一部改定し、「交通違反点数制度」に関する安全対策を強化すると発表しました。

 一体どういうことなのでしょうか。

「悪質電動キックボード」アカウント凍結を実施[画像はイメージです/PIXTA]
「悪質電動キックボード」アカウント凍結を実施[画像はイメージです/PIXTA]

 主に電動キックボードのシェアサービスを提供するLuupですが、免許不要な「特定小型原付」の区分に分類され、利用の敷居が非常に低いことから、かねてより交通ルール・マナーを守らない運転者が多いことが指摘されています。

 信号無視や「6km/hモード」を解除した状態での歩道の走行、逆走などに加え、非常に悪質なケースでは当て逃げやひき逃げ、飲酒運転など、重大な道路交通法違反も発生しているようです。

 いっぽうLuupでは、2024年1月から独自の「交通違反点数制度」の運用を開始。交通違反点数制度とは、軽微なものを含め、警察に検挙された交通違反に対して違反点数を加算するもので、利用停止などの措置が取られる制度です。

 一定の点数に達した利用者のアカウントは30日間停止され、利用者はLuupの電動キックボードを利用できなくなります。

 30日間の利用停止後、1年以内に一度でも交通違反で取締りを受けた場合、当該利用者は無期限でLuupの特定小型原動機付自転車に乗車できなくなります。

 さらに、飲酒運転やひき逃げ・当て逃げといった一部の重大なものに関しては、一度の違反で無期限凍結の対象となります。

 ただし実際には、警察からのLuupに対しての違反情報の提供は利用者側の同意が必要となっていたことから、違反した利用者が情報提供の同意をせず、交通違反点数制度の適用を逃れるなど利用制限などの措置は限定的なものになっており、制度の実効性は実質的に無いものとなっていました。

 今回、Luupは2025年11月7日に利用規約とプライバシーポリシーの改定を実施し、Luup独自の「交通違反点数制度」を適切に運用していく方針です。

 変更では、サービス利用開始時、警察からの交通違反に関する情報(違反の日時、場所、種別、利用車両の標識番号)の受領についてを明示し、同意を取得。

 利用者の任意や判断によって、検挙情報が未提供となることが今後なくなり、独自の交通違反点数制度に活かされ、悪質利用者への対策が強化されます。

 Luupは「特定小型原動機付自転車(電動キックボード等)をより安全・安心に利用いただける環境の実現を目指します」としています。

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