「新基準原付」最初のモデルはホンダから登場! 排気量“110cc”だけど「原付免許」で乗れる「Lite」4機種発表 どんなモデルに仕上がった?
ホンダは、2025年4月より導入された「新基準原付」に適合する新型モデル4機種を、10月16日に開催されたメディア発表会で公開しました。
遂に「新基準原付」の第一弾モデルが登場
ホンダは、2025年4月より導入された「新基準原付」に適合する新型モデル4機種を、10月16日に開催されたメディア発表会で公開しました。
新基準原付は、総排気量が50ccを超え125cc以下であり、かつ最高出力が4.0kW以下に制限された二輪車です。

同区分の車両は、2025年11月より施工される原付一種の排ガス規制の強化(2025年11月以降生産のバイクが規制の対象)を背景に誕生しています。
これまでメーカー各社が製造していた多くの原付一種モデルはこの基準を満たせず、生産や開発が困難となりましたが、環境対策とユーザー利便性の両立を図るため、前述したように出力を規制した排気量125cc以下の車両を「原付免許」で運転できるよう法改正しました。
ホンダの室岡克博社長は、2025年3月に開催された「大阪モーターサイクルショー」で、「今般の新基準原付の法規に適合させ、これまで同様、原付免許や普通自動車免許での乗車が可能な原付一種カテゴリーのモデル開発を進めている」と言及し、「スーパーカブ110 Lite」のコンセプトモデルを公開しました。
今回発表されたスーパーカブ110 Liteは、その市販車となるモデルで、同時に「スーパーカブ110 プロ Lite」「クロスカブ110 Lite」「ディオ110 Lite」の3機種も登場。
4車とも外観は既存の110モデルと大きく変わらず、原付免許で乗れるよう改修が図られています。
各モデルの最高出力は、ベースとなる原付二種のスーパーカブ110シリーズが5.9ps/7500rpmだったところ、新たな原付一種のスーパーカブ110 Liteシリーズは3.5ps/6000psと、出力が約60%に抑えらえています。
ディオ110 Liteも最高出力3.7ps/5250rpmなっており、こちらもベースのディオ110(6.4ps/7500rpm)の約60%の出力です。
また、車両価格も発表され、スーパーカブ110 Liteが34万1000円(消費税込、以下同)、スーパーカブ110 プロ Liteが38万5000円、クロスカブ110 Liteが40万1500円、ディオ110 Liteが23万9800円。
これは、原付二種のスーパーカブ110シリーズの車両価格(10月16日に価格改定)と比較すると、約1~2万円安価な設定となっています。(スーパーカブ110が35万2000円、スーパーカブ110 プロが39万6000円、クロスカブ110が41万2500円、ディオ110が25万800円)
ちなみにディオ110 Liteは、年間9000台生産予定のところ、すでに7000台受注しているということです。
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このように、排気量を拡大しつつ出力を抑えて登場した、新基準原付。
ユーザーにとっては車両価格の上昇など悩ましい点もありますが、今回ホンダから発表された4モデルについては、従来の50ccモデルよりもパワーはあるため、出足の加速感は向上していることが期待できます。
Writer: くるまのニュース編集部
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