斬新「センチュリー“ミニバン”」がスゴイ! “アルファード”より大きなボディに「2列4人乗りの豪華内装」仕様も! 「特許システム」搭載でめちゃ快適! ビュイック「世紀」中国モデルって?
トヨタは最高級車「センチュリー」を独立ブランドとして展開する方針を正式に発表するとともに、クーペスタイルの試作車をCMで初公開しました。これらの動きからセンチュリーのラインナップ拡充が見込まれるなか、海外では“ミニバンのセンチュリー”が既に販売されています。一体どのようなモデルなのでしょうか。
まさかの“ミニバンのセンチュリー”が存在! 気になる仕様とは?
2025年10月13日、トヨタは自社オウンドメディア「トヨタイムズ」を通じて、生配信による特別発表を行い、そのなかで同社の最高級車「センチュリー」を独立したブランドとして展開する方針が正式に示されました。
そして同時に公開されたCMに登場するクーペスタイルの試作車は、新生センチュリーブランドの象徴的存在として、2025年10月下旬に開催を控える「ジャパンモビリティショー2025(JMS2025)」で参考出展されることが明らかになっています。
同車に関しては市販化も検討しているようで、もしクーペが市販化されれば、セダン、SUV、クーペの3種類のラインナップが揃うことになり、ブランドとしての選択肢が大きく広がることになります。
こうした中で気になるのが、海外においても「センチュリー」の名称を持つモデルが存在しており、しかも、“日本のセンチュリー”にはないミニバンのカテゴリに属するモデルとして存在しています。
一体どのようなクルマなのでしょうか。

そのモデルとは、アメリカの乗用車ブランドであるビュイックが展開する大型ミニバン「センチュリー(世紀)」です。
ビュイックはゼネラルモーターズ(GM)の傘下ブランドで、日本や欧州市場からは撤退しているものの、中国市場で高い人気を誇ります。
ビュイックのセンチュリーは、GMと中国企業の合弁会社である上汽通用汽車が手がけるフラッグシップモデルとして、2022年11月に初めて発表されました。
その後、2024年11月には一部改良を経て、進化を果たしています。
ボディサイズは全長5230mm×全幅1980mm×全高1867mm、ホイールベース3130mmと、トヨタ「アルファード」を一回り上回る大きさです。
さらに、2024年4月に生産を終了した「グランエース」とほぼ同等の車格を誇り、中国の富裕層をターゲットにした贅沢なミニバンとして設計されています。
外観デザインは、L字型のヘッドライトや横一文字に広がるテールライトなど、ビュイック独自のデザイン哲学が反映されており、滑らかな曲線と優雅なシルエットが特徴です。
室内空間も特筆すべき魅力です。超ロングホイールベースを活かした3列シートは6人乗りと7人乗りの仕様があり、2列シート4人乗り仕様も用意されています。
特に後部座席は、スイッチ操作で昇降する32インチ大型スクリーンやマッサージ機能付きキャプテンシートが装備され、18段階の電動調整やヒーター、電動オットマンも備えています。
さらに13リットルの冷蔵庫や、流れ星を再現するプラネタリウム機能も搭載され、移動中も贅沢な時間を過ごせる工夫が施されています。
静音性にも配慮されており、二層ガラスや静音タイヤ、BOSE社のANCアクティブノイズリダクション技術を採用した特許取得済みの静音技術「Quiet-Tuning」により、移動中も快適で静かな環境が確保されています。
コックピットには30インチの曲面スクリーンを搭載し、メーターやナビ表示が一体化された視覚的に印象的な設計です。
また一部改良でAI音声アシスタントの追加や、無線によるOTAアップデートにも対応しています。
パワートレインは、2リッター直列4気筒ターボエンジンにモーターと9速ATを組み合わせた48Vマイルドハイブリッドシステムで、最高出力174kW(237PS)、最大トルク350Nmを発生します。
車両価格は46万9900元(約1002万円)から68万9000元(約1407万円)で、国内のトヨタのセンチュリーと比較しても、その豪華装備と車格の大きさから、独自の魅力を放っています。
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このように、トヨタが独立ブランドとして展開するセンチュリーと、中国市場で販売されるビュイックのセンチュリーは、車名は同じでもターゲット層や車種構成、設計思想に大きな違いがあります。
トヨタの新たなブランド戦略は、これまで以上に選択肢を広げ、国内外の高級車市場に新たな注目を集めることになるでしょう。
Writer: くるまのニュース編集部
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