26年落ちでも“3800万円”の「日産車」!? 全長4.6m級ボディの「“4人乗り”スポーツカー」がカッコいい! 550馬力「RB26」搭載の「R34 スカイラインGT-R」が英国オークションに登場

イギリスのオークションサイト「クラシック・トレーダー」において、1999年式の日産「スカイラインGT-R Vスペック」が出品されています。どんなクルマなのでしょうか。

極上コンディションをキープする26年前の「R34 GT-R」

 イギリスのクラシックカー販売サイト「クラシックトレーダー」に、1999年式の日産R34型「スカイラインGT-R Vスペック」が出品されています。

 純正の雰囲気を残しながらも大幅なパワーアップを果たしたチューニング仕様として話題を呼んでいます。

「クラシック・トレーダー」に出品された1999年式の日産「R34型スカイラインGT-R」(photo:JJDluxeGarage/Classic Trader)
「クラシック・トレーダー」に出品された1999年式の日産「R34型スカイラインGT-R」(photo:JJDluxeGarage/Classic Trader)

 日産のR34型「スカイラインGT-R」は、1999年から2002年にかけて生産されたモデルで、先代R33型より全長とホイールベースを短縮。

 ボディサイズは全長4600mm×全幅1785mm×全高1360mm、ホイールベース2665mmとコンパクト化しながらも、高い剛性と機動性を兼ね備えた設計で、GT-Rシリーズの中でも特に人気の高い世代です。

 搭載される2.6リッター直列6気筒ツインターボ「RB26DETT」型エンジンは、当時の自主規制値である最高出力280馬力とされていましたが、実際にはそのポテンシャルははるかに高く、チューニングベースとしても高い評価を得てきました。

 上位グレードの「Vスペック」には電子制御四輪駆動システム「アテーサE-TS Pro」やアクティブLSDを搭載し、安定したトラクションとコーナリング性能を実現。

 さらに、ブースト圧や油温などをリアルタイムで表示するマルチファンクションディスプレイを装備するなど、当時としては極めて先進的なスポーツカーでした。

 そして今回出品された個体は、2017年に日本からドイツへ輸入されたのち、2018年にエンジンのフルオーバーホールを実施。鍛造パーツを使用したチューニングが行われ、最高出力は純正を大きく上回る550馬力まで引き上げられています。

 オーバーホール時の走行距離は20万3666kmで、現在のメーター表示は約1万6500km。長い年月を経てもなお、徹底したメンテナンスにより極めて良好な状態を保っています。

 さらに特筆すべきは、事故歴やサビが一切ないという点。R34 GT-Rでは補修歴や改造歴のある個体も多いなか、オリジナルのVスペックとしての素性を残しつつ、エンジン強化によって現代的なパフォーマンスを獲得していることが大きな魅力です。

 エクステリアは精悍なブラックで統一され、フロントにはカーボン製スポイラーを装着。インテリアはブラックのアルカンターラで仕上げられ、ニスモ製カーボンルームミラーや専用フロアマットなども備わっています。

 オリジナルの雰囲気を損なうことなく、スポーティさを際立たせる構成です。

 また、この車両はヨーロッパ規格に対応する改修が行われており、すでにスペインでの登録が完了。即走行可能な状態となっています。550馬力仕様という条件を満たしたR34 GT-Rは極めて少なく、コレクターズアイテムとしても価値の高い存在です。

 現在の販売価格は19万1488ポンド(日本円で約3800万円)。保存状態・仕様・走行可能な登録済み車という条件を踏まえれば、その価値は今後さらに上昇する可能性があります。

※ ※ ※

 スカイラインGT-R R34は登場以来、国内外で圧倒的な人気を誇り続けています。今回の個体は、事故歴なし・サビなしという理想的な保存状態にくわえ、550馬力という圧倒的なパフォーマンスを獲得した1台。

 コレクターにとって、まさに“夢のGT-R”といえるでしょう。

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Writer: Peacock Blue K.K.

東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。

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