驚愕! 知人の名前で「反則切符」を受け取った男が逮捕、無免許運転も! ネット上では“本人確認の甘さ”を指摘する声

高速道路で無免許運転をしたうえ、交通違反で警察に止められた際に交通反則切符に知人の名前を書いたとして、22歳の男が逮捕されました。インターネット上では、警察の本人確認のあり方について指摘する声も上がっています。

知人になりすまして切符を受け取る事例は過去にも発生

 静岡県警は2025年10月6日、東名高速道路で無免許運転をしたうえ、交通反則切符に知人の名前を書いたとして、浜松市中央区に住む22歳の無職の男を有印私文書偽造・同行使と道路交通法違反の疑いで逮捕しました。

 一体どのような状況だったのでしょうか。

なりすましで「反則切符」を受け取った男が逮捕!(画像はイメージ、’90 Bantam/PIXTA)
なりすましで「反則切符」を受け取った男が逮捕!(画像はイメージ、’90 Bantam/PIXTA)

 警察によると、男は今年8月5日、原付免許しか持っていないにもかかわらず静岡県駿河区内の東名高速道路をクルマで走行した上、追い越し違反をして警察官に停止させられました。

 男は「運転免許証を忘れた」と話し、警察官に対し知人の名前や生年月日などを伝えたほか、警察官から「免許証不携帯」で交通反則切符を切られた際に知人の名前で署名したということです。

 対応に当たった警察官は切符作成時に男の運転免許の有無を照会していましたが、男が申告した知人の情報が正しかったため、偽名に気づきませんでした。

 その後、男が知人に「名前を使った」などと伝えた際、知人が納得できずに警察に相談したことで、今回の事案が発覚しました。男は警察の調べに対し、「間違いありません」と容疑を認めています。

 この事案に対しインターネット上では「これ地味に怖いな。名前と生年月日ぐらいならわりと手に入れやすいし」「こんなことって本当にあるんだね」といった驚きの声が上がっています。

 さらに「犯人はその人以外の知人の名前や住所も使ったことがあるのでは? 余罪を調べたら凄そう」「もし提示を求められた時は知人の名前を利用しようと最初から計画的だったんだろうな」など、男の行為が常習的だったと推測する意見が寄せられています。

 加えて「知人になりきった犯人が悪いのは間違いないが、警察も写真や指紋など別の方法で確認すべきだと思う」「他に身分を証明できるものを持っていなければ、警察署に連行するぐらいしないとダメ」など、警察の本人確認のあり方を指摘する声も聞かれました。

 仮にドライバーが免許証不携帯の場合、警察官は名前や住所、生年月日、持っている免許の種別などをドライバーから聴取し、それらの情報に合致する人物がいるかを照会するのが一般的です。また場合によっては、ドライバーの勤務先に問い合わせて本人確認をおこなうケースもあります。

 しかし同様の事案は過去にもたびたび発生しています。たとえば2024年8月には、広島県東広島市に住む62歳の男が知人になりすまして交通反則切符の交付を受けたとして、有印私文書偽造・同行使と道路交通法違反(無免許運転など)の疑いで逮捕されています。

 この男は2021年11月、東広島市内にある右折禁止の場所を右折して警察官に停止させられた際、無免許だったにもかかわらず知人の名前や住所、生年月日を申告して切符を受け取っていました。その際、警察は免許の照会に加え、男の同僚を現場に呼んで本人確認をおこなっていたということです。

 約3年後、知人が免許更新ハガキを受け取った際、身に覚えのない交通違反があることに気づいて警察に相談したことで事案が発覚しました。

 そのほか2023年5月にも、無免許運転をしたうえ、交通反則切符に知人の名前で署名したとして、兵庫県警が神戸市須磨区に住む42歳の男を有印私文書偽造・同行使の疑いで逮捕しています。

 この事案でも、名前を使われた知人が免許更新ハガキに身に覚えのない交通違反があることに気づき、警察に問い合わせて男の違法行為が明るみになりました。

※ ※ ※
 交通違反で検挙された際、親族や知人になりすまして交通反則切符を受け取る事例は少なくありません。

 警察では現在、違反者が申告する氏名や住所、生年月日などをもとに本人確認をしていますが、今後はデータ端末を活用してドライバーの顔写真をチェックするなど、確認方法の改善が求められるといえるでしょう。

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Writer: 元警察官はる

2022年4月からウェブライターとして活動を開始。元警察官の経歴を活かし、ニュースで話題となっている交通事件や交通違反、運転免許制度に関する解説など、法律・安全分野の記事を中心に執筆しています。難しい法律や制度をやさしく伝え、読者にとって分かりやすい記事の執筆を心がけています。

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