新車約213万円! トヨタの「究極の実用モデル」が凄い! 「ハイラックス」より小さい“カクカク”ボディに5速MT&「人員輸送」仕様も設定! タイ展開で注目の「ハイラックス チャンプ」とは
トヨタが海外で展開する「ハイラックスチャンプ」は、非常に安価なモデルとして注目されます。日本への導入も期待されていますが、果たしてどのようなクルマなのでしょうか。
安価で実用に特化した「ハイラックスチャンプ」
2023年10月に開催された「ジャパンモビリティショー(JMS)2023」で、トヨタ「IMV 0」として展示され、同年11月からタイで販売を開始したピックアップトラックの「ハイラックスチャンプ」。
一部では日本への導入も検討されていると言われていますが、果たしてどんなモデルなのでしょうか。

そもそもIMVとは、「Innovative International Multi-purpose Vehicle」の略です。
1つのプラットフォームから、世界の新興国の多様なニーズにあわせてさまざまなモデルを生産するとして、2002年に発表されたプロジェクトのことで、現在までピックアップトラック3車型、ミニバン、およびSUVで構成されていました。
そんなプロジェクトの原点に立ち返ったモデルとして、「ゼロ」を掲げて登場したIMV 0は、現地のユーザーのニーズに寄り添うIMVピックアップトラックを作ることを目標に、現地のエンジニアが中心となって生まれたもの。その市販モデルがハイラックスチャンプというワケなのです。
シャシには堅牢なラダーフレームが採用され、リアサスペンションもリーフスプリングという、ピックアップトラックとしては実用重視でスタンダードなメカニズムとし、ショートホイールベース版とロングホイールベース版の2種類を用意。
デザインは無骨かつシンプルなもので、ボディサイズは全長がロングで5300mm、ショートで4705mm。全幅が1785mm、全高が1735mmとなっており、現行の「ハイラックス」よりもコンパクトになっているのが特徴。
搭載されるエンジンは、2リッターと2.7リッターの直列4気筒ガソリンエンジンと、2.4リッターの直列4気筒ディーゼルターボエンジンが用意され、5速MTと6速ATを設定。駆動方式はリア駆動となっています。
フラットデッキには各所にボルト穴を設け、ボルトとナットで架装部と簡単に締結することができるほか、各展開地域の複数のボディ架装業者とも提携しており、ユーザーの要望に合わせて情報を提供することも可能。
そのため、ピックアップトラックタイプのほか、後部をバンのように架装して人員輸送車として使うようなこともできる拡張性の高さも、魅力のひとつと言えるでしょう。
タイでの発表時の価格は45万9000~57万7000バーツ(約213万円~約268万円)と安価なのも特徴で、日本への導入の声が高まるのも分かるものとなっています。
ただし、タイ仕様のモデルには、衝突被害軽減ブレーキなどの先進安全装備は非装着で、日本で販売する場合はこれらの装着が義務となるため、もう少し価格がアップすることは避けられないハズです。
それでも、現行型ハイラックスや三菱のピックアップトラック「トライトン」よりも安価になる可能性が高く、もし日本でも発売が開始されれば実用特化型のモデルとして、一定の人気を集めることは間違いなさそうです。
Writer: 小鮒康一
1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。中古車販売店に勤務していた経験も活かし、国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とする。現行車へのチェックも欠かさず活動中。
























































