ヤマハは、2025年10月30日から11月9日にかけて東京ビッグサイトで開催されるJapan Mobility Show 2025において、電動バイク「PROTO HEV」を参考出展します。

　ヤマハは低炭素社会の実現と、バイクの「楽しさの追求」を念頭に置きながら日々開発を進めていますが、同モデルは、2025年2月にEVバイクの第1弾として公開された「SPHEV」（Series Parallel Hybrid Electric Vehicle／シリーズパラレルハイブリッド）を搭載したミドルクラスのスクーターです。

　同モデルはエンジンと2基のモーターによって構成されています。モーターの一つは車輪を駆動するためのもので、もう一つはエンジンと直結されており発電を行う仕組みになっています。

　この構成により、同モデルではさまざまな走行モードが可能で、具体的には、EV（電動）走行、エンジンによるシリーズハイブリッド走行、そしてブースト走行（エンジンと後輪軸の駆動用モーターによるデュアルブースト、さらに発電用モーターも駆動に加わるトリプルブースト）を実現しています。

　ヤマハによると、PROTO HEVは同社独自のパワー＆エネルギーマネジメント技術を採用しており、同車格のモデルと比較して燃費を35％以上向上（WMTC2-2モード）させているとのことです。これにより、バイク本来の”Fun to Ride”という楽しさと優れた環境性能の両立を図っています。

　現在、多くのバイクメーカーが電動モデルの開発に注力していますが、今後のモビリティ市場においてこうしたハイブリッド技術がどのように広がっていくのか、業界の動向から目が離せません。