スズキ伝説のバイク「VanVan」復活を発表! “新型モデル”は「丸目ライト」のネオレトロ仕様! 往年の「レジャーバイク」最新モデル「新型e-VanVan」 ジャパンモビリティショー2025に出展決定!
スズキは2025年10月下旬に開催される「ジャパンモビリティショー2025」に、VanVanシリーズの最新モデルとなる新型「e-VANVAN」を参考出展します。
スズキ伝説のバイク「VanVan」復活を発表!
2025年10月8日、スズキは同年10月下旬に東京ビッグサイト(東京都江東区有明)で開催される「ジャパンモビリティショー2025(以下、JMS2025)」の出展概要を発表しました。
今回のスズキブースでは、同社の伝統的な2輪車「VanVan(バンバン)」の最新モデルとなる新型「e-VanVan(eバンバン)」が参考出展されるといいます。
一体どのようなモデルになるのでしょうか。

バンバンは、スズキのバイク史においても特にユニークな存在感を放つ、個性的なレジャーバイク。
その車名の由来は「バンバン走る」というダジャレから来ているとも言われています。
そんなバンバンシリーズの始祖に当たる、初代バンバンこと「バンバン90」が登場したのは1971年のこと。
当時人気を博していたレジャーバイク、ホンダ「ダックス」や「モンキー」の対抗モデルとして、スズキは極太のバルーンタイヤを装着した斬新なデザインのバンバン90を開発したのです。
この極端に太い前後タイヤと、パワフルな2ストローク単気筒エンジンを搭載したことで、砂地や岩場、ぬかるみといった悪路でも高い走破性を発揮しました。
そのタフな走りとレジャーバイクブームの流れに乗ってバンバン90はヒットを飛ばし、勝機と見たスズキはさらに1972年には「バンバン125」と「バンバン50」、翌1973年には「バンバン75」を発売。
バンバン90同様のファニーな雰囲気に統一しながら排気量が異なるフルラインナップ戦略を展開し、レジャーバイクブームを牽引する存在に成長したのです。
しかしブームの終焉によって、一連の初代バンバンシリーズの生産は1975年頃に終了。そのユニークなスタイルとコンセプトは、バイクファンに長らく記憶されていました。
そして約30年の時を経た2002年、ストリートバイクが一世を風靡し大ブームとなる中、バンバンは第二世代の「バンバン200」として蘇ります。
極太タイヤや大型のダブルシートなど、往年のバンバンの特徴を現代的な解釈によって再構成したバンバン200は、持ち前の愛らしいルックスを武器に、実質的にはヤマハ「TW」などのライバル車として、ストリートバイク市場に投入されました。
しかし排ガス規制のあおりを受け、復活したバンバン200も、2017年9月に惜しまれながら生産終了が発表。
販売期間15年と、初代モデルを超えるロングセラーを果たしたものの、再びバンバンの歴史に終止符が打たれてしまったのです。
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そして今回スズキは、JMS2025への参考出品モデルとして、新型eバンバンを発表しました。
同車についてスズキは「遊びゴコロのあるBEV/ファンバイク」と説明。
電気とモーターで駆動するEVになっても、バイクに乗る楽しさと操るワクワクを感じられるコンセプトモデルだといいます。
またデザインテーマについては「高揚感×個性をスマートに、移動が楽しくなる、新世代のカルチャーモト」と発表。
そのスタイルには、歴代バンバンシリーズの中でも第一世代にあたるバンバン90やバンバン125に近い、ネオレトロなフォルムが採用されています。
ボディサイズは、全長1810mm×全幅825mm×全高1050mmで、車両区分は「原付二種」相当とのこと。
バンバンに通じるアイコニックな独創的スタイリングに、迫力のあるワイドタイヤや中空タイプのヘッドライト、スポーティ性の高いバーエンドミラーなど現代的なデジタルテーマを組み合わせ、ユニークかつ先進性を表現したモデルに仕上がっています。
このようにして再度の復活を果たした、第三世代のバンバンこと新型eバンバン。
現在のところ詳しいスペックなどは不明ですが、スズキはファンバイクとしてEVの新たな楽しみ方を提案すると述べており、一体どのような内容となるのか、期待が高まります。
Writer: くるまのニュース編集部
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