「カワサキのバイク」といえば「グリーン」のイメージだけど…… 実際に「緑色」は人気なの? 販売店に聞いてみた
バイクメーカーごとに、ブランドを象徴するカラーがあります。ホンダの赤青白のトリコロール、ヤマハの青、スズキの黄色などがその代表例です。そして、カワサキの場合は「ライムグリーン」が長年のイメージカラーとなっています。では、実際の市場では緑色がどれほど選ばれているのでしょうか。

カワサキの象徴「ライムグリーン」
モータースポーツの世界では、各メーカーのレーシングマシンに採用されたカラーが量産モデルにも反映されています。
たとえば、ホンダは長年、赤白青の「トリコロール」を象徴としており、レースシーンでも市販車でも繰り返し使われてきました。
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また、ヤマハは現在こそヤマハブルーが主流ですが、かつては赤白のレーシングカラーや、黄黒の「ストロボカラー」が使われた時期もありました。
スズキは、ヤマハの青とは異なる水色系統の「スズキブルー」のほか、モトクロスの世界では「イエロー」が定着しています。
その中でカワサキは「ライムグリーン」と呼ばれる色が特徴です。
実際、カワサキのフラッグシップである「Ninja ZX-10R」には緑を基調とした「KRTエディション」が設定されており、同社のスーパースポーツモデルにおいては定番となっています。
また、「Ninja ZX-6R」といった中排気量モデル、さらに250ccクラスの「Ninja. ZX-25R」や「Ninja 250」にも同じ方向性が見られます。
さらに、2023年に発売された「Ninja ZX-4RR」でもKRTエディションが設定され、同時に40周年記念モデルも販売され、当時は大きな反響があったとされています。
では、実際の市場では緑色がどれほど選ばれているのでしょうか。
緑色は実際に人気だが、白や黒も一定の需要がある模様
あるカワサキ販売店の担当者は、次のように話します。

「毎年、KRTカラーは一定の人気があり、特にZX-4RRのような新型車では真っ先になくなりました。
40周年カラーも緑を基調にした仕様でしたが、これもすぐに完売しております。
また、昔から継続販売しているNinjaシリーズのKRTカラーは飽きられていると思われがちですが、実際は根強い人気を持っています。
初めてカワサキ車を買う人は、『やっぱりカワサキなら緑がいい』と選ぶ方も多い印象です」。
とはいえ、黒や白といったシンプルな車体色も人気で、最近のカワサキ車によく採用される傾向にありますね。
たとえば、新型「Ninja 1100SX」にはKRTエディションの他にも、黒や白のシンプルな色が設定されました。
ネイキッドでは、初年度に投入された「エリミネーター」の白や黒が人気で、後年に追加された深緑のSEモデルも好評でした。
一方、青など個性的な色は売れ残る傾向にあり、「Ninja ZX-4R SE」や「エリミネーターSE」の青は在庫を抱える状況が続きました。
特に、フルカウルモデルは緑が選ばれやすい傾向があります」。
このコメントからは、カワサキの象徴である緑色が根強い支持を集めている一方で、黒や白といった落ち着いた色も確実に売れていることがうかがえます。
とくにネイキッドモデルでは、緑に限らず幅広い色が選ばれているようです。
全体を通じて見れば、カワサキのイメージカラーという位置付けから緑は確かに高い人気を持ち続けています。
しかし、黒や白といった定番色が支持を広げているのも事実であり、近年のラインナップにはそうした需要を反映した設定が増えています。
※ ※ ※
カワサキの緑色は、長年の象徴として確固たる人気を持っている様子がうかがえました。
とはいえ、市場では黒や白も選ばれており、実際の購買行動では複数の色が並行して支持を集めているようです。
そのため、今後もカワサキの象徴として緑色が一定の存在感を放ち続ける一方で、黒や白といった落ち着いた色調がどこまでシェアを伸ばすかが注目されます。
Writer: Peacock Blue K.K.
東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。


















