それ、違反です! 結構多い夜間の無灯火自転車 うっかりつけ忘れた場合は「5万円以下の罰金」も……SNSでもさまざまな声
夜間に自転車で走る際、本来ならライトを点けるのが義務ですが、街中では無灯火のまま走行する自転車も多く見かけます。つけ忘れや故意を問わず、無灯火は法律違反であり、事故の原因にもなりかねません。実際、SNSでは危険性を訴える声や体験談が数多く寄せられているようです。
自転車は夜間ライト点灯が義務付けられている
夜間に自転車で走行する際、ライトを点けることは自分の安全を守るだけでなく、周囲のクルマや歩行者に存在を知らせるうえで欠かせません。
しかし、街中を見渡すと、ライトをつけずに走る自転車や、気づかないうちに無灯火となっているケースも少なくないというのが現状です。

道路交通法では、夜間の自転車走行について明確な規定が設けられています。
第52条には「車両等は、夜間(日没時から日出時までの時間をいう。以下この条及び第63条の9第2項において同じ)、道路にあるときは、政令で定めるところにより、前照灯、車幅灯、尾灯その他の灯火をつけなければならない」と記されており、自転車もその対象に含まれます。
さらに、同法第63条の9では、「自転車の運転者は、夜間、内閣府令で定める基準に適合する反射器材を備えていない自転車を運転してはならない」との記載があります。
なお、これらの規定に違反した場合、5万円以下の罰金に処される可能性があります。
つまり、夜間に自転車のライトをつけることは法律的な義務であり、怠れば思わぬ事故を招く危険があるため、絶対に避けるべき行為というわけです。
実際に無灯火運転の危険性は多くの人が実感しているようで、SNS上にはさまざまな意見が投稿されています。
たとえば、「お願いだからライトをつけて欲しい。周囲からすると見えなくて困る」と訴える声や、「自転車の無灯火危ない! 危険な目に遭ったことが何度もある」という声もあります。
クルマを運転する立場からは「無灯火の自転車、ホンマに見えんのよ」と危険を指摘するコメントも見られました。
他にも「ライトつけ忘れている自転車多すぎない? 危ないからやめて欲しい」と不安を吐露するコメントも少なくありません。
さらに、無灯火による具体的な事故体験を語る人もいます。
「チャリ漕いでたら向こうに自転車の明かりが見えたから避けたんだけど、横に無灯火の自転車が並列していて気づけずに正面からぶつかった」という事例や、「昨夜クルマで交差点を直進中に無灯火の自転車が斜めに突っ込んできて本当に危なかった」という経験談も寄せられていました。
中には、うっかりつけ忘れてしまっていたという人も珍しくありません。
「自転車ライトつけ忘れのせいで警察に捕まった」「帰り道で警察に声をかけられた」という体験談も複数投稿されています。
このように、自転車による無灯火運転は日常で多く発生している様子がうかがえました。
実際に、警察庁が公表している「自転車の交通指導取り締まり状況」によると、2024年には無灯火運転に対する指導警告件数が30万9840件になっていました。
これは全国でそれだけ多くの人が夜間に無灯火で走行していることを意味します。
これほど多くの件数が記録される背景には、「ちょっとだから大丈夫」と考えてしまう心理や、ライトの点け忘れがあると考えられます。
しかし、視認性が低下する無灯火走行は、事故のリスクを大きく高める行為です。
とくに都市部では歩行者やクルマ、自転車が入り乱れる状況も多いため、無灯火は周囲にとって脅威となることを忘れてはいけません。
※ ※ ※
ライトは相手に自分の存在を知らせるための手段であり、被害者にも加害者にもならないための最低限の備えです。
自分の安全を守るため、また他者を危険に巻き込まないためにも、夜間に自転車を利用する際には必ず点灯する習慣を持つことが欠かせません。
Writer: くるまのニュース編集部
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