落札価格は新車時の約12倍! 幻の日産「R33 GT-R」が米国オークション登場 400馬力超えで限定生産わずか44台!? 特別な「ニスモ400R」ってどんなクルマ?
2025年8月15日から16日、1996年式の日産「スカイラインGT-R ニスモ400R」が米国カリフォルニア州モントレーで開催されたRMサザビーズのオークションに出品され、驚きの価格で落札されました。
新車価格1200万円の超希少車が1億円オーバー
2025年8月15日から16日、米国カリフォルニア州モントレーで開催されたRMサザビーズのオークションに、1996年式の日産「スカイライン GT-Rニスモ400R」が出品され、高額で落札されました。
コレクターの間で極めて価値が高いとされているこのモデルは、どのようなクルマなのでしょうか。

RMサザビーズが主催する「モントレー・セール」は、世界中の熱狂的なコレクターが注目する一大イベント。その会場でひときわ存在感を放っていたのが、1996年式の日産「スカイラインGT-R ニスモ400R」です。
ニスモ(NISMO=日産モータースポーツインターナショナル)がR33型「GT-R」をベースに手掛けたコンプリートカーで、ル・マン24時間レース参戦を記念して誕生しました。
当初は99台の限定販売が計画されていましたが、日本の景気後退や標準GT-Rの約3倍にあたる1200万円という高額な車両価格が影響し、実際の生産はわずか44台にとどまったといわれています。
パワーユニットには、「RB26DETT」型の2.6リッター直列6気筒ツインターボをベースに排気量を2771ccへ拡大した2.8リッター「RB-X GT2」を搭載。専用クランクシャフトや強化コンロッド、N1仕様メタルタービンなどを採用し、最高出力400馬力・最大トルク469Nmを発揮します。その名のとおり「400R」にふさわしいパフォーマンスを備えています。
足回りは18インチ鍛造3ピースホイールに275/35サイズのタイヤを装着。カーボンファイバー製ボンネットやリアウイング、チタン製ストラットブレース、ビルシュタイン製ダンパーなど、専用装備の数々が高い完成度を誇ります。
今回出品された個体は、1996年9月に日本で初登録され、その後は香港、群馬を経て米国へ渡った履歴を持ちます。登録から29年が経過しているにもかかわらず、走行距離はわずか7093km。大切に保管されてきたことがうかがえます。
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当時の新車価格は1200万円でしたが、今回の落札価格は99万5000ドル(1USドル=約149円換算で約1億4900万円)。
29年の時を経て12倍以上の価値がついた400Rは、新たなオーナーのもとで今後も大切に守られていくことでしょう。
Writer: マツ
2022年からフリーのWEBライターとして活動開始。上場企業からの依頼で、SEO記事を中心にVOD・通信系(WiFi・光回線など)などのジャンルを執筆して経験を積む。現在も企業が運営する複数のメディアで記事を執筆。読者に役立つ内容を、わかりやすく執筆することを心掛けている。































