トヨタ新型「“5人乗り”ミドルクラスSUV」まもなく発売! 全長4.6mサイズにスッキリ内装×精悍さ増した「一文字顔」に大幅刷新! 新型「bZ4X」どう変わった?
トヨタのミドルクラスSUV「bZ4X」が2025年後半に大幅改良を受け、日本国内で発売される予定です。新型はどのような特徴を持っているのでしょうか。
想像を超えた3年ぶりの大刷新に大注目
2025年3月、トヨタは大幅改良を行った新型「bZ4X(ビーズィーフォーエックス)」を発表しました。
日本での発売は2025年後半を予定し、現在はティザーサイトも公開されています。

ミドルクラスSUVのbZ4Xは、2022年に発売されたトヨタ初の量販BEV(バッテリーEV:電気自動車)専用モデルです。
プラットフォームにはトヨタとスバルが共同開発した「e-TNGA」を採用し、兄弟車となる「ソルテラ」はスバルブランドで販売されています。
ボディ構造と一体化させた高剛性の大型リチウムイオンバッテリーは、高出力と高い運動性能を実現。前後モーターのAWDでは、スバルの四輪駆動システム「X-MODE」とグリップコントロールを採用し、悪路走行も得意とするBEVです。
bZ4Xのエクステリアデザインは、最近のトヨタの主流デザインとなっているハンマーヘッドを初採用したことで知られます。
今回の大幅刷新では、そのフロントイメージも変更されています。
横一文字に伸びるヘッドライトユニットは都会の景色に馴染む洗練されたデザインで、現行型よりもかなりスマートな印象へと生まれ変わりました。
デザインの工夫は、機能面の強化にもつながっており、空力性能を上げるためのアルミホイールやリアスポイラー、ドアミラーなどの形状をミリ単位で調整するなど、細部に渡る改善も際立ちます。
インテリアは、現行型よりもスッキリとした印象です。
メーター関係のデザインが変わりナビユニットも一新。ダイヤル式シフトスイッチの位置などもより操作のしやすい場所へ変わったことで、機能性も高めています。
専用プラットフォームが生み出す足元空間や収納も余裕があり、ガソリン車やHEV(ハイブリッド車)のSUVでは味わえない快適空間が広がっています。
BEVならではの静粛性を追求し、風切り音やロードノイズに対して徹底した遮音対策を行ったことで、全ての席でリラックスしたひと時を過ごせるでしょう。
合成皮革シートはシボ(素材成型の際に表面に施す模様)を細かくし、触感も滑らかになりました。ファブリックシートでは、リサイクルしたペットボトルから生み出した糸を用いることで、環境配慮と品質へこだわり、質感を一段と高めています。
また、助手席足元からグローブボックスが消えたのも、新型bZ4Xの大きな特徴です。
助手席足元のスペースが大きく拡大し、BEVという素性の良いクルマに相応しい快適空間を作り上げています。
さらにエアコンの吹き出し口には、驚くほど細かいレジスターを新規開発しました。ダクト形状やレジスターフィンに工夫を凝らし、風量は変わらず当たりの柔らかな快適に過ごせる空調へと進化しています。
ボディサイズは現行型と同様の、全長4690mm×全幅1860mm×全高1650mmで、ホイールベースは2850mmです。
バッテリー容量を2種類に増やし、57.7kWh(FF)と74.7kWh(FF・AWD)が用意されました。
システム最大出力は、57.7kWhのFFで123kW、74.7kWhのFFで165kW、74.7kWhのAWDで252kWとなっています。0-100km/h加速は最速約5秒という速さで、走行性能の高さも折り紙つきです。
BEVで気になる航続可能距離は、74.7kWhのFFで700km超と十分な数字になっています。
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今回の大幅改良にあわせ、bZ4Xのホイールベースを伸ばし、ルーフレールを取り付けたステーションワゴン風の「bZ4X Touring(ツーリング)」を新規設定車種として追加することも明らかになりました。
こちらは2026年春ごろの発売を予定しています。
大幅改良によって、BEVモデルの使いやすさをより際立たせた新型bZ4X。トヨタが送るBEVの最高傑作が、日本のBEV市場を大きく動かすゲームチェンジャーになるかもしれません。
新型bZ4Xの発売を楽しみに待ちましょう。
Writer: 赤羽馬
金融業・自動車ディーラー営業マンを経て、ライターとして独立。幼少期からの自動車カタログ収集癖あり。エンドユーザーに役立つ話や経済・金融とクルマに関する情報を発信中。
















































