新車248万円! トヨタ「新型アクア」“注文殺到”状態に!? 斬新「プリウス顔」採用で大進化! 超・大幅改良で「ハンマーヘッド顔」になった“実用モデル” 「乗り換え多発」で長納期に
一部改良を行ったトヨタ新型「アクア」について、販売店にも多数の問い合わせが入っているようです。
プリウス顔に大変身したトヨタ「アクア」
2025年9月1日に一部改良を行ったトヨタ新型「アクア」。
フロントマスクが大きく変わったことが特筆されますが、ユーザーからの反響をディーラーに問い合わせてみました。

初代アクアは2011年12月にデビューし、「2020年のコンパクトカー」をコンセプトに、多くのユーザーに向けて販売することを念頭に開発されたスモールハイブリッドカーです。
初代は2021年6月まで生産が終了するまで、約10年にわたって第一線で活躍したロングライフモデル。
全世界で約187万台のアクアが販売され、削減されたCO2排出量は累計約1240万トンとされています。
また生産はトヨタ自動車東日本(当時:関東自動車工業)の岩手工場が担当し、「東北復興のシンボル」という大きな役割も持たせています。
多くのユーザーにハイブリッドカーというクルマの存在や価値を提供した、偉大なる初代アクアに代わり、初のフルモデルチェンジが行われた2021年7月、2代目アクアがデビューします。
「実用的な環境車を持続可能な形で提供する」といった使命を持つハイブリッド専用コンパクトカーとしてデビューした2代目アクアは、TNGAプラットフォームの採用や、高出力なバイポーラ型バッテリーの搭載など、燃費性能をさらに向上。
デビュー以来高い人気を誇っており、年間の販売台数は、2022年が7万2084台(乗用車部門で7位)、2023年が8万268台(乗用車部門で1位)、2024年が5万1727台と、コンスタントに売れているモデルであることが分かります。
そんな2代目アクアが、今回大幅改良を実施しました。最大のハイライトは「ハンマーヘッドをモチーフとしたフロントデザインを採用したこと」が挙げられます。
ハンマーヘッドはシュモクザメの別称であり、頭部が丁字型で鐘を打つ撞木(しゅもく)ことに由来します。
このデザインを初めて採用したのはトヨタ「bZ4X」であり、以後は現行「プリウス」でも採用されていることから、徐々に見慣れてきた人も多いのではないでしょうか。
それだけに今回のアクアのフェイスリフトは、まるでプリウスがコンパクトカーになったかのように顔つきが似ています。
また、ボディカラーの新色追加や、大型マルチインフォメーションディスプレイの標準装備、プリクラッシュセーフティやレーダークルーズコントロールの改良など、「トヨタセーフティセンス」の機能拡充・熟成が行われています。
ボディサイズにも多少の変更があり、全長4080mm×全幅1695mm×全高1485-1505mm、ホイールベース2600mmと、全長のみ30mm拡大しています。
車両本体価格(消費税込)は248万6000円〜302万2800円と、一部改良前と比較して25万円前後の値上げとなっています。
かなり大胆に顔つきが変わった今回のアクア。ユーザーの反響について、9月下旬に首都圏にあるトヨタディーラーに問い合わせてみました。
「大がかりなフェイスリフトということで、インパクトが大きかったのか、『実車が観てみたい』とご来店されるお客様が多いですね。
今回の一部改良で値上げされているんですが、おかげさまで販売は好調です。現時点でのご納期は来年の4月頃になるかもしれません」
また、別のトヨタディーラーにも聞いてみたところ…。
「フロントマスクだけでいえば、フルモデルチェンジしたのかと思うくらい顔つきが変わりました。
いわゆる『プリウス顔』になったことで、20代から70代の方まで、幅広い層のお客様にご来店いただいております。
なかには、実際に先々代プリウスからアクアに乗り換えいただいた60代後半のお客様もいらっしゃいます。
今(9月下旬)にご注文いただいた場合、ご納車は早くて年明け、グレードやボディカラーによっては半年くらいかかってしまうかもしれません」
どうやら、アクアの大胆なフェイスリフトはユーザーには好意的に受け取られているようです。
すでに多数の注文を獲得しているようで、あと数ヶ月もすれば、ハンマーヘッドをデザインのモチーフとしたアクアが街中で見られそうです。
Writer: 松村透
株式会社キズナノート代表取締役。エディター/ライター/ディレクター/プランナー。
輸入車の取扱説明書制作を経て、2006年にベストモータリング/ホットバージョン公式サイトリニューアルを担当後、2013年に独立。フリーランスを経て株式会社キズナノートを設立。現在に至る。
2016年3月〜トヨタ GAZOO愛車広場連載中。ベストカー/ベストカーWeb/WebCARTOP他、外車王SOKEN/旧車王ヒストリア編集長を兼務する。




































































