「第一東海自動車道」って一体なに? どこを走る自動車道? 実は「全く知られていない」高速道の“本名”があった! 道路に「通称名」「法令名」2つ存在する理由とは
NEXCO中日本は公式SNSで、「高速道路には呼び方が2つある?」と題した豆知識を投稿しました。一体どういうことなのでしょうか。
「第一東海自動車道」ってどこの道路?
NEXCO中日本は2025年9月24日、公式SNSを更新。「高速道路には呼び方が2つある?」と題した豆知識を投稿しました。
一体どういうことなのでしょうか。
![高速道路料金所のイメージ[画像:PIXTA/イメージです]](https://kuruma-news.jp/wp-content/uploads/2026/09/20250929_expwy_000.jpg?v=1759138968)
一般的な高速道路の呼び方といえば、例えば東京から神奈川、静岡を通り、愛知まで至る路線は「東名高速」です。正式な名称としては「東名高速道路」といいます。
しかし、実はこの東名高速には、一般利用者からするとほとんど馴染みのない「別の呼び方」があります。
それが「第一東海自動車道」です。
この第一東海自動車道という名称は、高速道路を指定する法律「高速自動車国道法」で定められた路線名。
本来であれば、こちらが法定の名称ということで正しいはずですが、NEXCOによると、「道路名称はお客さまの利便を考え、わかりやすく簡潔にした呼び方」のほうが好ましいということで、「東名高速道路」という“通称名”で案内しているといいます。
そのため、地図や案内標識などで見かけることはまずありません。ただし例外として、Google Mapでは一部の道路で、通称名と法令名のダブルネームで案内されます。
ちなみに、第一東海自動車道は東名高速ですが、「第二」もあります。第二は「第二東海自動車道横浜名古屋線」が正式で、こちらは「新東名高速」が該当します。
そのほかの例では、中央道は高井戸IC〜大月JCT〜富士吉田ICは「中央自動車道富士吉田線」、大月JCT〜岡谷JCT〜小牧JCTは「中央自動車道西宮線」が正式な名称です。
さらに小牧JCTから先、名神高速 西宮ICまでも「中央自動車道西宮線」の範囲に入ります。通称で案内される中央道よりも長い範囲がこの法令名で指定されており、非常に複雑です。
いっぽう山陽道は、「山陽自動車道吹田山口線」と「山陽自動車道宇部下関線」が正式名称で、通称名とはあまり違いがありません。
※ ※ ※
こうした正式名称と実際に案内される通称名が異なるケースは、鉄道路線にもあります。
JR宇都宮線は正式には「東北本線」(東京駅〜盛岡駅)、JR琵琶湖線・京都線・神戸線も正式には「東海道本線」(東京駅〜神戸駅)といいます。
正式な路線名だけ聞くとスケールがあまりにも長大すぎて、どこからどこへ向かうののかいまいちピンと来ませんが、実際の運行・運用系統と、その区間ごとにブツ切りにして名称を分けることにより、おおよそ理解がしやすく、利用者にとっては適切な案内になるのです。
Writer: くるまのニュース編集部
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