ホンダ「S2000“SUV”」登場!? スペインから「2万1000km」日本へ“自走”ってマジ!? 約100万円で“陸路”を走り抜けた「外国人」一体ナニモノ?
スペインから日本まで、クルマを走らせてやってきた外国人が居る。そんな話がXで注目を集めていました。しかも、そのクルマはオフロード仕様のホンダ「S2000」。いったい何がそこまで彼を駆り立てたのか、本人に直撃しました。
スペインから2万1000kmを駆け抜けたS2000
話題になっている外国人は、Adri MP(@piferr3r)さん。ホンダ「S2000」を走らせて、スペイン・バルセロナから大陸を横断して日本にやってきたといいます。
S2000といえば、ホンダが1999年に発売したスポーツカー。オープンカーでありながらも高い剛性を誇り、バランスの取れた車体構造から高い運動性を実現し、「NSX」や「シビック タイプR」などと並んでホンダを代表するスポーツカーの1台として、今もなお根強い人気があります。

そんなスポーツカーを大きなタイヤの主張が激しいオフロード仕様にカスタムして、遠い異国の地まで走ってきたというのは驚きです。
遠路はるばる日本にやってきたAdri MPさんに、どうして日本を訪れたかったのか、日本にたどり着くまでの旅の様子などを直接聞くことができました。
まずは率直に「なぜ日本にやって来たのか」について聞くと、彼は「昔からクルマが大好きで、特に日本のカルチャーに強い刺激を受けていました」と語り、いつか日本に行ってみたいという気持ちがあったそうです。
そして、2023年には念願の来日を果たしたといいます。そのときにドリフト競技レースや耐久レースなどが行われている「エビスサーキット」を訪れたことが彼の人生のターニングポイントになったようで、日本のレースシーンを目の当たりにして「自分のクルマでレースに参加したいという気持ちが湧き上がってきた」といいます。「故郷から遠く離れた場所への旅に憧れていた」とも語り、日本をゴールとする大陸横断に挑戦する決心がついたそうです。
旅程を聞いてみると、大陸の西に位置するスペインを出発して、東端にあるロシア・ウラジオストックを目指しました。50日ほどかけて約2万1000kmを走破したそうです。欧州を抜けてトルコを巡っていたころに、激しい腰痛に悩まされたそうで、たまらず病院に駆け込んで治療を受けたそうです。
当時のことを振り返って「あまりの激痛に旅を諦めようかと思った」といい、旅路で最も困難な体験だったといいます。長距離・長時間の運転となれば、腰に大きな負担がかかったことは安易に想像できます。
それでも諦めずにS2000を走らせ続けて、ようやくたどり着いたウラジオストックではトラブルが発生。ロシア税関の対応待ちで6日ほど滞在せざるを得なくなり、旅程の調整も含めて10日間滞在するハメになったそうです。
税関を突破してからは、順調に旅は進み、フェリーで韓国に渡航して、さらにフェリーを乗り継いで境港(鳥取県)から日本に入国。無事に上陸を果たしました。スペインを出発してから日本に到着するまでにかかった旅費はおよそ5500ユーロ(約95万8000円)。食費や宿泊費、燃料代、フェリー代などに費やしたそうですが、節約のためにテント泊も多かったそうです。
苦難を乗り越えて来日を果たした後、クルマ好きが集まるさまざまな場所を訪れて旅行を楽しんでいる様子。先日は東京・大黒PAを訪れて現地に居たドライバーたちと交流する様子がXで反響を呼ぶなど、日本のクルマ好きたちのコミュニティに交じって、日本を満喫しているようです。
Adri MPさんはInstagramとYouTubeで自身の旅について動画投稿を行っており、各日の様子から総日数60日におよぶ記録をまとめたダイジェスト、S2000をオフロード仕様にカスタムする様子なども披露しています。




































































































