スバルの本気!「クロストレック S:HEV」で「東京・大阪往復1000km」をラクラク走破! “ターボ超え”のパワフルな走りに驚愕!? ストロングハイブリッド車の魅力とは!

後席の乗り心地はどうなのか?

 徳川家康によって築城された名古屋城は日本三大名城のひとつ。金のシャチホコが輝く天守閣と豪華絢爛な本丸御殿が特徴となっています。

 天守閣は耐震性の問題と木造復元計画から2018年より閉館中となっていますが外から見るだけでも圧巻。ちなみに2体のシャチホコは本物の18金が使われており、小判に換算すると1万7975両分だというから驚きます。

名古屋城とクロストレック S:HEV
名古屋城とクロストレック S:HEV

 名古屋城とクロストレックのツーショットを写真に収め、ここから大阪を目指します。

 ここからは編集K氏とWカメラマンに運転を任せて、筆者は後席に座りました。

 クロストレックは足元・頭上共に充分なスペースを確保しているのはもちろん、ドシっとした安定性や、路面のアタリが優しい乗り心地、そしてシートの掛け心地も良さも相まって快適。やりかけていた仕事もできてしまうくらい、マイルドな乗り味です(締め切りに追われているので…)。

 オールシーズンタイヤながらもロードノイズは抑えられており、エンジン音も体感的には遠くで回っているイメージで、前席との会話明瞭度も高く、後席に座っていても“疎外感”がないのもいいところでしょう。

 夕方18時に大阪に到着し、大阪城でもクロストレックとのツーショットを押さえます。

 大阪城は名古屋城と同じく日本三大名城のひとつで、豊臣秀吉が天下統一を目指して築城。現在の天守閣は3代目で昭和6(1931)年に市民の寄付により建造された物で、平成7(1995)年から平成9(1997)年にかけて大改修され現在に至ります。

 日本一高い堅牢な石垣の上に、安土城を越える地上55m、5層8階の大天主を持つ壮大な天守閣は威厳のある姿と壮大な存在感に改めて驚かされつつ、初日は終了しました。

新たなブランドの発信基地も担う「大阪スバル城東店」

 翌日、大阪スバル城東店(大阪市城東区)に向かいます。ここは単なる販売店ではなく「ブランドの発信基地」という役目も担う店舗で、全国のスバルディーラーの店舗レギュレーションとは異なるデザインを採用。

 そのため、青いスバルの看板は無く、ブランドロゴは黒字にシルバー、地上4階建てのビルの外観はグレー基調(エビススバルビルのイメージを踏襲)となっています。

 1階のショールームでは「STI NBRチャレンジのレースカー」や「S210」、そしてMAVICのニュートラルカーなどの特別展示も行なわれ、まさに「SUBARU STAR SQUARE OSAKA」と呼びたくなるほど。

 ここでクロストレックと「インプレッサ」に新たに設定された特別仕様車の撮影を行ない、東京へと帰路につきます。

 ちなみに往路の燃費は18.1km/Lだったので、計算上は1タンクで問題なしですが、念のため10Lだけ給油してスタート。

 復路は渋滞無し、寄り道なしというスムーズな移動も相まって、東名の東京インター付近で1000kmを走破。今回も燃費はもちろん、足の長さ(=1タンクでの航続距離)を証明できました。

東京・大阪往復1000kmを余裕で走破するクロストレック S:HEV
東京・大阪往復1000kmを余裕で走破するクロストレック S:HEV

 1泊2日の多くの時間を移動に費やしましたが、ストレスフリーだったのはクロストレックの総合性能の賜物です。

 スバルのGT思想は「より速く」、「より快適に」、「より安心して」、「より遠くに」、「より愉しく」ですが、S:HEVは「より遠くに」や「少ない燃料で」と言う枕言葉を入れたくなります。

 加えて、S:HEVの「S」はストロング(Strong)のみならず、スムーズ(Smooth)、静か(Silent)、意のまま(Synchronize)の意味も含めたいと思いました。それくらいで出来がいいクルマです。

 ちなみにスバルの計算によると、S:HEVを2台売ると、内燃機関モデルを1台売ることができるそうです。つまり、S:HEVがたくさん売れると、スバルファンが大好きなスポーツ系モデルがより充実する可能性があるというわけです。

 すでにスバルは新しい水平対向エンジンを開発していることを公言していますが、その詳細は2025年10月に開催される「ジャパンモビリティショー2025」で公開予定。そちらも楽しみです。

【画像】超カッコいい! これがパワフル&低燃費な「クロストレック」です!(30枚以上)

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Writer: 山本シンヤ

自動車メーカー商品企画、チューニングメーカー開発を経て、自動車メディアの世界に転職。2013年に独立し、「造り手」と「使い手」の両方の想いを伝えるために「自動車研究家」を名乗って活動中。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

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