ホンダ斬新「N-BOX軽トラ」がスゴイ! まさかの“2人乗り”&大人2人が寝れる「めちゃ広ッ空間」と連結できる仕様! 全長2.9mなのに“車中泊もイケそう”な「N-TRUCK/N-CAMP」って?
ホンダ「N-BOX」には、上質さを追求した「N-BOXカスタム」や遊び心あふれる「N-BOX JOY」など多彩なバリエーションが存在します。その一方で、過去には“N-BOXを軽トラックへと仕立てた特別なモデル”が披露されたことがありました。一体どのようなクルマだったのでしょうか。
車内空間を拡大できる「N-BOX軽トラ」
ホンダ「N-BOX」は、洗練された外観デザインや広々とした車内、運転のしやすさ、そして快適性の高さが大きな支持を集めており、2024年度の国内新車販売台数では首位を獲得。
さらに軽四輪車としては10年連続で販売台数トップという快挙を成し遂げました。
そんなN-BOXシリーズには、スタイリッシュな「N-BOXカスタム」や、個性を強調した「N-BOX JOY」といった派生モデルがラインナップされています。
しかし、過去を振り返るとホンダはさらにユニークな提案をしていたことをご存じでしょうか。
初代N-BOXをベースに開発された軽トラック仕様のコンセプトカーが存在していたのです。

2011年に誕生した初代N-BOXは、軽自動車の枠に収まりながらも最大限の室内空間を確保するという、従来の常識を覆したモデルでした。
全長3395mm×全幅1475mm×全高1770mmというサイズでありながら、ホンダ独自の「M・M思想(マン・マキシマム/メカ・ミニマム)」を徹底。
コンパクトなエンジンルームと効率的なレイアウトにより、室内は驚くほど広く、日常生活や趣味の活動に多用途に使える“新しい軽自動車”として注目されました。
エンジンは660cc直列3気筒で、自然吸気仕様は58ps、ターボ仕様は64psを発生。CVTと組み合わせることで、スムーズな加速と高い燃費性能を両立していました。
そんな初代N-BOXをベースにした特別仕様車が2015年2月に発表された「N-TRUCK」です。
これは幕張メッセ(千葉県千葉市)で開催された「ジャパンキャンピングカーショー2015」で初公開され、同時に専用のキャンピングトレーラー「N-CAMP」とセットで展示されました。
N-TRUCKは、後席スライドドアを取り払い、全長を約500mm短縮した全長2895mmというサイズの軽ピックアップトラック。
乗車定員は2名に限定され、後部は荷台として活用される構造でした。最小限の装備に抑えながらも、自由度の高いスペースを確保し、アウトドアや趣味の活動に最適化された一台といえます。
一方のN-CAMPは、N-TRUCK専用に設計されたキャンピングトレーラーです。
室内はグリーンのソファや木目調のインテリア、カーペットが採用され、まるでリビングのように落ち着いた雰囲気。
大人2人が就寝可能なロフトベッドも備えており、週末の小旅行やキャンプにぴったりの仕様となっていました。
さらに、ユーザーの好みに合わせてカスタマイズできる設計が取り入れられており、“小さな移動する別荘”と呼べる空間が広がっていたのです。
軽ピックアップとキャンピングトレーラーを組み合わせたこの発想は、メーカー公式のコンセプトカーだからこそ実現できたユニークな試みといえるでしょう。
展示当時は「本当に市販化されるのでは?」と大きな注目を集めましたが、残念ながら現時点でも市販化の予定は発表されていません。
しかし、昨今のアウトドアブームや車中泊人気の高まりを考えると、N-TRUCKやN-CAMPのようなコンセプトが再び脚光を浴びる可能性は十分にあるといえます。
ホンダに限らず、各メーカーが提案する個性的なキャンピングカーや関連パーツの登場が期待される時代です。
直近では2025年10月に「ジャパンモビリティショー2025」が控えていますが、再びこうした既存の市販車を派生させたユニークなモデルが披露されるかもしれません。
Writer: くるまのニュース編集部
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