初代オーナーは“世界的ファッションデザイナー”! 世界に2台のみ存在する「黄色いフェラーリ」が米国オークションに登場! 大切に保管されてきた「F50」の価値とは?
2025年8月15日から16日、1995年式のフェラーリ「F50」が米国カリフォルニア州モントレーで開催されたRMサザビーズのオークションに出品され、高額で落札されました。
F50の初代オーナーはラルフ・ローレンだった!
2025年8月15日から16日、1995年式のフェラーリ「F50」が米国カリフォルニア州モントレーで開催されたRMサザビーズのオークションに出品され、高額で落札されました。
この個体には特別な前オーナーがいました。

F50は開発に4年の歳月をかけて、1995年に誕生しました。フェラーリ創業者であるエンツォ・フェラーリが生前最後に企画・承認したモデルとして有名なのが40周年記念モデルの「F40」。それに続くアニバーサリーモデルとして、満を持して登場したのがF50です。
F50の生産台数はわずか349台。米国仕様に絞るとその数は少なくなり55台。さらに、ジャッロ・モデナ(イエロー)仕上げとなると2台しかありません。つまり、超希少な1台であり、熱心なコレクターであれば喉から手が出るほど欲しいクルマでしょう。
パワーユニットには、最高出力513馬力・最大トルク470Nmを発揮する4.7リッターV型12気筒の自然吸気エンジン「F130B」を搭載しています。0-60mph(約96km/h)加速はわずか3.6秒、最高速度は202mph(約323km/h)。現在では珍しくない数字ですが、1990年代においては驚異的なパフォーマンスでした。
シャシデザインは、F1スタイルの軽量カーボンファイバー製タブをベースにしているのが特徴。曲線美が際立つボディワークが魅力的です。
ボディカラーはジャッロ・モデナ。フェラーリの原点とも言えるカラーです。このジャッロ・モデナ仕上げのF50をオーダーしたのがラルフ・ローレン氏。
彼は熱心なコレクターとしても有名で、一度手に入れたクルマを手放すのは珍しい事です。そんなラルフ・ローレン氏が所有していたということもあり、プラスアルファの価値を生んでいます。
また、ラルフ・ローレン氏は2003年5月までF50を所有。その後、2003年冬に米国バージニア州スターリングのフェラーリ社を通じ、次のオーナー夫婦へと譲渡されました。
オーナー夫婦は熱心なフェラーリ愛好家であり、無闇に見せびらかすことはせず大切に保管していたため、公の場に登場したのはイベント時に数回のみ。2009年以降は、一度も公開されていなかったと言われています。
走行距離は5400マイル(約8690km)未満。2009年にフェラーリ クラシケ認定を受けており、2024年末にはフェラーリ・オブ・セントラル・フロリダにて、燃料ブラダー・タイヤ・ブレーキ部品の交換を含む新規整備済みです。
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今回のオークションでは924万5000ドル(日本円で約13億6000万円)で落札されました。誕生から30周年経ったF50は、新たなオーナーのもとでも大切に扱われることでしょう。
Writer: マツ
2022年からフリーのWEBライターとして活動開始。上場企業からの依頼で、SEO記事を中心にVOD・通信系(WiFi・光回線など)などのジャンルを執筆して経験を積む。現在も企業が運営する複数のメディアで記事を執筆。読者に役立つ内容を、わかりやすく執筆することを心掛けている。


















































