トヨタ斬新「SUVミニバン」に大注目! ゴツゴツの「タフボディ」に“スライドドア”搭載! 使いやすい“全長4.3m”で悪路にも強い新ジャンル「TJクルーザー」とは!
トヨタがかつて提案した、新ジャンルのクルマ「TJクルーザー」。一体どのようなモデルだったのでしょうか。
トヨタ斬新「SUVミニバン」に大注目!
2025年10月30日から11月9日にかけ、国内最大のモーターショー「JAPAN MOBILITY SHOW(ジャパンモビリティショー)2025」が開催されます。
過去のモーターショー同様に、今年もさまざまなコンセプトカーの展示が行われ、来場者の注目を集めることでしょう。
今回は、2017年に開催された「第45回 東京モーターショー」にトヨタが出展して話題を呼んだコンセプトカー「TJクルーザー」について、改めて振り返ります。

TJクルーザーとは、トヨタが「バン」と「SUV」の要素を融合させて開発した、既存のカテゴリを超越した「新ジャンル」のクルマ。
その車名は、アクティブに使い倒せる「ツールボックス(TOOL-BOX)」の“T”と、クルマで様々な場所へ出かける「楽しさ(Joy)」の“J”に、トヨタのSUVに伝統的に用いられる「クルーザー」を組み合わせたもので、仕事にも遊びにも使える新しいライフスタイルをユーザーに提案するモデルでした。
ボディサイズは全長4300mm×全幅1775mm×全高1620mmと比較的コンパクトで、乗車定員は4人。
これは商用バン「プロボックス」を一回り大きくした程度のサイズ感といえます。
エクステリアは、バンならではの実用的な四角いボディに、SUVらしい大径タイヤとしっかりとした足回りを組み合わせた力強いルックスが特徴的。
とくにボンネット、屋根、タイヤ周辺の外板には強化塗装が施されており、無造作に物を置いても傷や汚れがつきにくく、実用性に優れていました。
そしてインテリアの最大の特長は、驚異的な積載能力にあります。
助手席側の前後シートを完全にフルフラットにすることで、サーフィンのロングボードなど、約3mまでの長尺物を積載可能。
シートの裏側やデッキボードには多数の固縛ポイントが設けられ、大小さまざまな荷物を確実に固定できるようになっています。
また、バックドアの開口部を広く取ることで、自転車のような大きな荷物の積み込みも容易。
さらに、ファミリーユースでの乗り降りや、横からの大きな荷物の出し入れに便利な大開口スライドドアを採用しているのも大きなポイントです。
そのほか、運転席側の後部座席は、シートクッションを前側に立てて買い物袋などを置けるスペースも出現するなど、細かな使い勝手にも配慮されていました。
パワーユニットには、2リッタークラスのエンジンとハイブリッドシステムを搭載し、駆動方式は前輪駆動(FF)と四輪駆動(4WD)を設定。
このように、バンとSUVの魅力を融合させたTJクルーザーは、実用性に極めて特化した仕様であり、子供がいるファミリー層から夫婦二人暮らしまで、幅広い層で使いやすいパッケージングを備えています。
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このTJクルーザーは、出展から約8年が経過した現在も市販化を実現していませんが、その革新的なコンセプトから、今でもファンからは発売を望む声が止みません。
SUVは車高が高いため、乗り降りの面で敬遠されることもありますが、TJクルーザーのような大開口スライドドアを備えたモデルが主流になれば、新たなユーザー層の取り込みに貢献する可能性は十分にあるでしょう。
ジャパンモビリティショー2025でも、トヨタがどんな斬新なコンセプトカーを発表してクルマ好きを驚かせてくれるのか、今から期待が高まります。
Writer: くるまのニュース編集部
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