トヨタが新たな「5m超えSUV」発表! 内外装刷新&コネクテッド機能強化!? 新「ハイランダー」中国で公開!
中国で開催された発表イベントにてトヨタは大型SUV「ハイランダー」の新モデルを発表しました。
トヨタ、中国向け2026年型ハイランダーを発表
2025年9月23日にトヨタは大型SUV「ハイランダー」の新モデルを発表しました。
中国で開催された発表イベントにて公開されましたが、どのような進化を遂げているのでしょうか。

ハイランダーは北米市場をターゲットとする大型SUVとして2000年に誕生しました。
現在では東南アジア諸地域や中国でも販売されており、高い人気を誇ります。
現在は4代目モデルが販売されており、中国では広州汽車との合弁会社「広汽トヨタ」が製造・販売を行なっています。
また、第一汽車との間に設けたもう一方の合弁会社「一汽トヨタ」ではクラウンブランドから「クラウンクルーガー」という姉妹車が展開されています。
そのほか、当初のターゲットであった北米市場では2023年によりサイズの大きい「グランドハイランダー」がハイランダーを置き換える新規モデルとして発売されました。
話を中国に戻しますが、現地中国では2024年にハイランダーが7万8884台、クラウンクルーガーが5万2672台という販売台数を記録。
現行モデル登場から数年が経過していますが、ハイランダーは月間7000台前後、クラウンクルーガーは月間5000台前後の販売台数を記録し続けています。
そんな人気車種のハイランダーですが、広汽トヨタが2025年9月23日に開催した発表会にて、2026年モデルのハイランダーが発表されました。
新しくなったハイランダーは中国市場の声を反映し、内装の装備を重点的に刷新しています。

ダッシュボードにはトヨタの全ラインナップの中でも最大級となる15.6インチのセンターディスプレイを新たに搭載。
そして全グレード標準でクアルコム製「Snapdragon 8155Pプロセッサ」を採用し、インフォテインメント機能の強化を図りました。
また、車載システムをいつでも更新できる「OTA(Over the Air)」アップデートや、IT大手「ファーウェイ」が提供する最新のスマートフォン連携機能「HiCar 5.0」にも対応。
これによりソフトウェアにおける先進性を重視する中国市場の需要に応えています。
他にも、本革巻きステアリングや最大50 Wの携帯端末用無線充電パッドなど、快適装備が満載のパッケージです。
運転支援機能では全グレードで「Toyota Safety Sense 3.0」を採用。
さらには床下透過表示機能付パノラミックビューモニターも新たに搭載しています。

エクステリアにおいては大きな変更はなく、ボディサイズも全長4965 mm x 全幅1930 mm x 全高1750 mm、ホイールベースが2850 mmとなります。
一方で外装色では新たに「プラチナゴールド」を設定したことで、これまでのハイランダーとは異なる高級感を演出しています。
パワートレインはA25A-FXS型2.5リッター直列4気筒エンジンを搭載するハイブリッドモデルのみ、駆動方式は前輪駆動もしくは電子制御フルタイム4WD「E-Four」の四輪駆動の2種類を用意します。
ハイランダーは人気がとても高い車種が、中国市場では他にも多くの大型SUVの選択肢が多く、大半がプラグインハイブリッド(PHEV)や電気自動車(BEV)に分類されるモデルでもあります。
2025年6月には次期型ハイランダーに発電用エンジンを備えたEV「エンジエクステンダー付きEV(EREV)」モデルを投入すると予告しており、BEVと同じぐらい人気のEREV市場にトヨタとして初めて参戦します。
開発体制は中国人の主査が率いる「リージョナル・チーフ・エンジニア(RCE)」制度を導入しているとされています。
そのため、広汽トヨタのBEV「bZ3X」や、2026年に発売予定の「bZ7」。そして中国向け次期型カローラシリーズでも同様の手法を採用しているようです。
Writer: 中国車研究家 加藤ヒロト
下関生まれ、横浜在住。2017年に初めて訪中した際に中国車の面白さに感動、情報を集めるうちに自ら発信するようになる。現在は慶應義塾大学環境情報学部にて学ぶかたわら、雑誌やウェブへの寄稿のみならず、同人誌「中国自動車ガイドブック」も年2回ほど頒布する。愛車は98年式トヨタ カレン、86年式トヨタ カリーナED、そして並行輸入の13年式MG6 GT。



























































