約297万円から! トヨタ斬新「“7人乗り”ミニバンSUV」がスゴイ! ライバル不在の新ジャンルに「とにかくカッコイイ」と反響も!「ジムニー級“最低地上高“」で3列シートミニバンに“新境地”切り拓く「ヴェロズ」東南アジア仕様とは!
ミニバンとSUVを融合した新カテゴリーのモデル「ヴェロズ」。トヨタが新興国市場向けに展開する同車は、一体どのようなクルマなのでしょうか?
約297万円! トヨタ斬新「“7人乗り”ミニバンSUV」がスゴイ!
トヨタ「ヴェロズ」は、ダイハツと共同開発された3列シート7人乗りの小型MPVで、SUV風のスタイリングを融合した“クロスオーバーミニバン”とされています。
一体どのようなモデルなのか紹介します。

ヴェロズは東南アジア市場を中心に展開されており、インドネシアやタイ、フィリピンなど各国で高い人気を博しています。
初登場は2011年で、当初はトヨタ「アバンザ」の上位グレードとして導入されました。
2021年のフルモデルチェンジを機に独立したモデルとして再定義され、よりプレミアムかつSUV寄りの性格を持つ1台に進化しています。
そんなヴェロズの現行型は、実用性に加えて“スタイル”を重視するユーザー層に向け、「プレミアムクロス」というコンセプトを掲げて開発されました。
ボディサイズは全長4475mm×全幅1750mm×全高1700mm、ホイールベースは2750mmとなっており、最低地上高はSUVの象徴とされる205mmを確保。
この高さはスズキの本格四駆「ジムニー」と並ぶレベルで、未舗装路や段差の多い道路環境にも対応できるといいます。
エクステリアでは、大型のメッシュグリルと薄型LEDヘッドライトを組み合わせた迫力ある“タフ顔”が特徴。
ホイールアーチやスキッドプレート風のデザインも取り入れ、SUVテイストをさらに強調します。
またリアまわりには、左右のテールランプをつなぐ一文字型ガーニッシュが採用され、ワイド感と先進性も感じさせます。
インテリアは上質さを重視しており、水平基調のダッシュボードには上質なソフトパッドを多用。
ブラックとホワイトのツートーンにブルーのアクセントを加えたカラー構成により、洗練された空間が広がります。
上位グレードでは「アンビエントライト」や「本革巻きステアリング」、表示スタイルの切り替え可能な「TFT液晶メーター」も装備され、快適性と機能性を高い次元で両立しています。
シートレイアウトは「2+3+2」または「2+2+3」の3列構成で、最大7人乗車に対応。
2列目は最大240mm、3列目は700mmのスライド調整幅を確保しており、「ロングソファモード」によってフルフラット化も可能で、車内で足を伸ばしてくつろぐこともできます。
また、プラットフォームにはDNGA(ダイハツ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)を採用するとともに、前輪駆動レイアウトに変更。
3列目シートはダイブダウン方式が導入されたことで、荷室を完全にフラット化できるようになっています。
収納面では最大15個のカップホルダーが用意されるなど、ロングドライブにも配慮された設計も魅力です。
パワーユニットは1.5リッター直列4気筒エンジンを採用し、最高出力106馬力・最大トルク138N・mを発揮。
トランスミッションには5速MTのほか、新開発のD-CVTが設定されます。
燃費性能は最大17.9km/Lとされており、都市部でも扱いやすい性能を備えています。
車両価格は市場によって異なり、インドネシアでは約297万円~345万円、フィリピンでは約287万円~332万円、タイでは約346万円~381万円相当とされています。
なお、今後はハイブリッド仕様の追加も予定されており、「ヤリスクロス」と共通のパワートレインを採用するHEVモデルの開発が進められているとのことで、トヨタの電動化戦略におけるエントリー向けモデルとしての役割も期待されています。
現在、日本市場への導入予定は明らかにされていませんが、SNSでは「とにかくカッコイイ!」「これ日本でも売って欲しいな~」といった声が寄せられており、注目度の高い1台となっています。
なお、スライドドアではなくヒンジドアを採用する点など、日本市場に合わせたローカライズも必要とされるものの、SUVとミニバンを融合した新たな提案が受け入れられれば、新市場の開拓も視野に入りそうです。
Writer: 佐藤 亨
自動車・交通分野を専門とするフリーライター。自動車系Webメディア編集部での長年の経験と豊富な知識を生かし、幅広いテーマをわかりやすく記事化する。趣味は全国各地のグルメ巡りと、猫を愛でること。




















































