クルマのフェンダー横の「サイドマーカー」なぜ減った? あえて残しているケースも
クルマのフェンダー横に「サイドマーカー」と呼ばれるランプが取り付けられるケースが少なくなってきています。ドアミラーにウインカーを装着するケースが増えたことが一因と考えられますが、あえてそれをしない車種もあります。
側面のウインカーランプは、サイドマーカーからドアミラーへ
クルマのフェンダー横に取り付けられる小さなランプを「サイドマーカー」と呼びますが、乗用車でこれが取り付けられるケースが少なくなってきています。
トラックでは夜間の視認性を向上させるために、側方に複数取り付けられるケースもありますが、多くの乗用車においては、側面のウインカーランプとしてフェンダーの横部分に取り付けられます。
しかし、近年の乗用車では、ドアミラーにウインカーを内蔵したケースが増え、これを装備した車種の多くでサイドマーカーが姿を消しています。たとえばスバルでは、2003(平成15)年に4代目「レガシィ」でドアミラーウインカーを初採用して以来、徐々にその車種を増やしてきたそうです。
「現在はほどんどの車種にドアミラーウインカーが採用されており、サイドマーカーを備えた車種は『インプレッサ』のベースグレード(1.6L)などごく一部に限られます。ドアミラーウインカーは上級の車種からだんたん下の車種へと普及してきたこともあり、やはりデザイン性を考慮したものでしょう」(スバル)
スバルによると、ドアミラーウインカーが普及した背景のひとつとして、フェンダーのデザインとして余計なランプがつくのを避けるという傾向を挙げます。
他メーカーにおいても、ドアミラーウインカーはやはり上級の車種からだんだんと下のクラスへ普及し、これにともないサイドマーカーがなくなっていったようです。軽自動車やコンパクトカーなどでは、ドアミラーウインカーではなくサイドマーカーという車種も少なくありませんが、今後さらに減っていくのかもしれません。