前方に「パトカー」発見! 追い越しても大丈夫? 「うっかり違反になるのが心配…」の声も!? 知っておきたい「NG行為」とは?
前方を走るパトカーは追い越してもいいのでしょうか。違反になるのではないかと心配する声もありますが、どうするのが適切なのでしょうか。
走行中の「パトカー」を追い越すときの注意点とは?
クルマを運転中に、前方を走るパトカーに遭遇することがあります。
普段通りに運転すればよいと頭では分かっていても、他のクルマと一緒に走行するときより、一層身が引き締まる思いがするドライバーは少なくないでしょう。

実際にSNSなどでは、「パトカーを追い越すのは緊張する」「追い越しても違反にならないのか」といった声が見受けられます。
多くの人が不安に感じるのは、追い越す際の速度です。パトカーを追い抜くためにアクセルを踏み込んだ結果、速度超過で取り締まられてしまうのではないかという懸念が生まれがちです。
中には、法定速度ぎりぎりで走るパトカーを追い越した瞬間に検挙されるのではと心配する声や、実際に追い越し時にスピード違反で検挙されたという体験談も聞かれます。
しかし、警察署の交通課担当者によると、「パトカーも他の一般車両と同じであり、追い越す行為自体に問題はない」とのことです。
重要なのは、追い越す際に道路交通法を遵守すること、とりわけ速度超過をしないように注意することです。
もちろん制限速度を1kmでも速度をオーバーすれば違反ということになりますが、実際にはクルマのスピードメーターには、道路運送車両の保安基準で定められた誤差が認められています。
そのため、メーターの針が法定速度をわずかに超えたからといって、即座に検挙される可能性は低いでしょう。
実際に取り締まりを受けるのは、高速道路で時速120キロから140キロといった、明らかに大幅な速度で追い越したようなケースだと考えられます。
ただし、重要な注意点があります。それは、パトカーがサイレンを鳴らして緊急走行している場合です。
この状況では、一般車両は道路の左側に寄って進路を譲ることが道路交通法第40条で義務付けられており、このルールを守らないと、違反になるばかりか、一刻を争う事態への対応を遅らせてしまうことにもなりかねません。
パトカーの緊急走行を妨げないよう、安全を確保しながら速やかに道を譲りましょう。
※ ※ ※
結論として、サイレンを鳴らしていないパトカーであれば、交通ルールを守る限り追い越しても問題ありません。
その際には速度超過はもちろん、追い越し車線を走り続ける「通行帯違反」など、他の違反にも十分に気を配ることが大切です。
Writer: くるまのニュース編集部
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