斬新「黄色いスポーツカー」が降臨! トヨタ「GR86」&スバル「BRZ」の“限定車”お披露目! 開発者が語る「こだわりの差別化」とは?

トヨタ「GR86」とスバル「BRZ」の特別仕様車が富士スピードウェイで開催されたイベントで初公開されました。両車とも鮮やかな黄色いボディカラーのモデルですが、細かな違いで差別化を図っています。

「GR86」&「BRZ」の“限定車”お披露目!

 2025年9月13日、雨模様のなか「FUJI 86/BRZ STYLE 2025 with 頭文字D」が富士スピードウェイで開催され、「TGR/SUBARU合同トークショー」が実施されました。

 このFUJI 86/BRZ STYLEではトヨタ「GR86」とスバル「BRZ」の限定車が披露されることがここ数年の定番となっており、今回はイエローのボディカラーをまとった「GR86 RZ Yellow Limited(イエローリミテッド)」と「BRZ STI Sport YELLOW EDITION(イエローエディション)」が一般に向けて初公開されました。

トヨタ「GR86」&スバル「BRZ」の黄色い特別仕様車
トヨタ「GR86」&スバル「BRZ」の黄色い特別仕様車

 そこにTOYOTA GAZOO Racing(TGR)のGR車両開発部・チーフエンジニアの坂本尚之氏と、スバルの商品事業部 プロジェクトゼネラルマネージャーの小林正明氏が登壇し、それぞれの車両の説明を、自動車ジャーナリストの河口まなぶ氏の司会のもとで行いました。

 2台の特別仕様車にかけられた黒いベールを外すと鮮やかな「サンライズイエロー」で塗装された両車が出現。会場のファンから歓声が上がります。

 スバルの小林氏はイエローエディションについて、「太陽が昇るのをイメージし、サンライズイエローという色を使用しました。何か起こるのでは無いか?とい期待感を伝えたいと思いこのクルマを設定しています」とコメント。

「この色はスバル独自の特別な色を仕立てていて、2色のイエローを使い、重ねて塗っています。今日はあいにくの雨ですけど、太陽の下で見るとまた別の鮮やかなイエローが見られると思います」とサンライズイエローについて説明してくれました。

 またマットブラックのホイールやブラックシャークフィンなどで各部を黒で締めることによってイエローが映え、リアの「BRZ」エンブレムもラスターブラックにしたことで特別感を演出していると言います。

 一方のTGRの坂本氏は「イエローに関してはスバルさんと同じサンライズイエローを使用しています。実はちょうど10年前の先代『86』の際に同じくイエローのスペシャルエディションを発売しています。その時はBRZと86で発売時期が少しずれたのですが、今回は同じタイミングで同じ色を使って発売することができました」

「イエローは『AE86』時代にも発売されましたし、『MR2』や『MR-S』、『セリカ』、『A90スープラ』でも設定したことがあり、スポーツカーとしてのアイコニックなカラーだと思っています。そのカラーを今回スバルさんと一緒に出せたのは非常に大きなことだと思います」と、過去のスポーツカーでもイエローがアイコニックで、トヨタのスポーツカーの象徴として使われてきたことを説明しました。

 ボディカラーは同じですが、違うところがいくつかあり、BRZのホイールはマットブラックですが、GR86はダークグレーメタリックであったり、シャークフィンがBRZはブラックなのに対してGR86はイエローだったり、各々のデザイナーの思いを表現。

 ブレンボ製のブレーキキャリパーは、BRZはゴールド、GR86は「GRヤリス」や「GRカローラ」などと同様に、レッドとするなど、細かな違いで差別化を図っています。

トークショーで語られたコトとは?
トークショーで語られたコトとは?

 内装は、どちらも黒基調としつつ、シートやシフトノブ、ステアリングにイエローステッチを施しているのですが、BRZは「YELLOW EDITION」の刺繍をドアトリム前方に2段に配置、GR86は1段の「Yellow Limited」の刺繍をドアトリム後方に配置するなど、じっくり見比べないとわからないような違いもあります。

 また、自動車ジャーナリストの河口まなぶ氏によれば、GR86に使われているザックス製ダンパーとBRZに使われているSTIチューニングAstemo製SFRDフロントダンパーが走りの違いを表現しているとも語られました。

 今後の展開について、スバルの小林氏は「この純粋なスポーツカーをいかに極めていくのかを目指しています。ガズーレーシングの皆様とも協議させていただき、まだまだやり足りないことがあると見えてきたので、今よりもっと運転が楽しくなるような、わくわくするようなクルマを作り続けて行きたいと思っています」と言います。

 TGRの坂本氏は「スーパー耐久でGR86を走らせており、パーツを変えながらテストを行っています。モータースポーツを起点としたもっと良いクルマ作るために試行錯誤しています。それ以外にもGR86/BRZワンメイクレースであったり、海外でも多くのエントリーモータースポーツとして使われており、そういう現場の声やユーザーの皆様の声をいただいて進化させていきたいと思っています」とコメントしました。

※ ※ ※

 GR86 RZ イエローリミテッドの価格(消費税込、以下同)は、6速MT車が389万7000円、6速AT車が399万5000円です。9月21日まで全国のGR Garageで購入申し込みが受け付けられています。

 BRZ STI Sport イエローエディションは、6速MTが418万円、6速ATが421万3000円です。10月5日まで全国のスバル販売店にて抽選販売の申込受付を行います。

 それぞれ300台限定で抽選販売となります。

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Writer: 雪岡直樹

1974年東京生まれ。フォトスタジオアシスタントを経てフリーランスのフォトグラファーへ。雑誌やWeb媒体の撮影を担当。自動車雑誌の撮影と並行してユーザーインタビューやイベントレポートを担当することで、ライターとしても活動。国内最高峰のレース「SUPER GT選手権」を長年取材。新車情報やレースレポート、イベントレポートなどを雑誌やWebに寄稿する。

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