トヨタ 新型「アクア」が“大幅刷新”で人気モデルを追撃!? マイチェンレベルの充実改良メニュー! 登録車ランキングの順位アップなるか

トヨタのコンパクトカー「アクア」が2025年9月1日に一部改良を受けました。4年ぶりの“大幅刷新“となった今回は、様々なアップデートや機能追加が行われています。

顔つきが精悍に!異例の改良メニューも

 トヨタは2025年9月1日に「アクア」の大幅改良モデルを発表・発売しました。

 デザイン変更や機能追加などのアップデートは、登録車ランキングの上位に返り咲く要因にもなるでしょうか。改良の内容を見ていきます。

トヨタ「アクア」[2025年9月マイナーチェンジモデル]
トヨタ「アクア」[2025年9月マイナーチェンジモデル]

 トヨタのハイブリッド専用車である「アクア」は、かつて登録車販売ランキングの1位の常連でしたが、近年は「ヤリス」シリーズや「カローラ」シリーズ、「シエンタ」などの後塵を拝しています。

 軽スーパーハイトワゴンの人気や、ほぼすべての車種にハイブリッド車が設定されたことなど、選択肢が以前よりも拡大し、燃費自慢のアクアでなくてもかなりの低燃費を享受できることもあって、存在感の減退につながっているのかもしれません。

 それでも日本自動車販売協会連合会による2025年1月〜6月の登録車ランキングでは「プリウス」を抑え、前年対比150.9%の4万1954台で9位に入っています。

 9月1日に受けた一部改良(大幅改良)は、販売てこ入れの狙いも込められているはずで、ひと目で分かる大幅なフェイスリフトを敢行。先進安全装備の大幅なアップデートも見どころです。

 まず、“ミニプリウス”とも見えるハンマーヘッドを中心とした顔つきは、やや大人しい印象だった改良前よりも精悍さがグッと増しています。

 ハンマーヘッドをモチーフとしたヘッドランプは、「Bi-BeamLEDヘッドランプ」「LEDターンランプ」「LEDクリアランスランプ(デイライト機能付)」から構成されています。

 さらに、「コ」字型のヘッドランプをつなぐセンターランプにより、フロントマスクにライトが浮かび上がることで、先進的なイメージを強めています。「Z」には、LEDアクセサリーランプも用意。

 リアビューは、フロントほど代わり映えしないものの、ピアノブラック塗装のバックドアガーニッシュが配置されたことで、引き締まった印象を受けます。

「Z」グレードに、ダーククリア切削光輝とブラック塗装が施された16インチアルミホイール(センターオーナメントとブラック塗装ホイールナット付)が備わり、足元の躍動感が増しています。

 ボディカラーも刷新されています。モノトーンカラーには、流行中のアースカラー系である「マッドバス」、落ち着き感と華やかさを併せ持つ「グレイッシュブルー」を新色として設定。

 2トーンカラーは、「マッドバス×ブラックマイカ」「グレイッシュブルー×ブラックマイカ」「クリアベージュ×ブラックマイカ」が新たに用意され、外装色でも個性をより主張できるようになりました。

 インテリアは、7インチの大型マルチインフォメーションディスプレイとセンタークラスターの下側にHDMI入力端子が標準装備され、視認性と利便性の向上が図られています。

 また、ディスプレイオーディオが最新の「コネクティッドナビ」に対応するとともに、「G」「X」「U」のモニターサイズが8インチに拡大され、コネクティビティもアップデート。

「Z」にメーカーオプションされる「合皮パッケージ」に新色の「ライトグレー」が追加されています。

 先進安全装備の「トヨタ・セーフティ・センス」も最新バージョンになり、かゆいところに手が届く、細かな改良ぶりとなっています。

 衝突被害軽減ブレーキの対象物にオートバイが追加され、出会い頭による衝突回避機能も追加されています。

 全車速追従機能付のアダプティブクルーズコントロール(ACC)が先行車との車間距離設定を4段階に設定できるようになり、好みや交通状況に応じて設定できるなど、利便性が向上。加えて、走行時のリスクを先読みする「プロアクティブドライビングアシスト機能(PDA)」に、線内走行時の常時操舵支援機能が追加され、高速道路での運転負荷を軽減。

 標識を検知して表示する機能に、道路標識の転回禁止、信号機の読み取り機能が追加されています。

「発進遅れ告知機能」に、先行車の発進を知らせる従来の機能に加え、うっかり出遅れをブザー&マルチインフォメーションディスプレイ表示で知らせる機能を追加。

 また、「Z」にメーカーオプションの「アドバンストパーク」に、並列前向き駐車、後向き出庫、並列前向き出庫が追加され、シーンを問わず駐車時のドライバーのストレスや負担を軽減してくれます。

 乗り心地や取り回しのしやすさも向上しています。ブレーキの揺り戻しを抑制する「スムーズストップ」を全車に搭載。全車標準化されたブレーキホールド機能付電動パーキングブレーキは、同機能をオンのまま電源を切ると、次回の運転開始時にオンの設定が維持されるようになり、運転する度にブレーキホールドを設定する必要がなくなりました。

 ドアミラー全開時の車幅を30mm縮小することで、取り回しのしやすさを向上させていますが、一部改良やマイナーチェンジではほとんど見られない改良メニューといえるでしょう。

 また、エンジン(ハイブリッドシステム)をオフにして、次回エンジンをオンにした際に、ノーマル、POWER+、エコドライブの走行モードが維持される機能も用意され、好みの走行モードをデフォルトにすることができるようになりました。

 そのほか、サブスクリプションサービス「KINTO」専用グレードの「U」が設定されています。「X」をベースに、「アップグレードレディ」設計が盛り込まれており、一部のハードウェアの将来的な後付けを実現。常に最新バージョンのアクアに乗りたい人にとって新たな選択肢が加わりました。

 一部改良というよりもマイナーチェンジといえるほどの充実のメニューを用意したアクア。登録車ランキングでの順位がさらに上がるきっかけになりそうです。

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Writer: 塚田 勝弘

中古車の広告代理店に数ヵ月勤務した後、自動車雑誌2誌の編集者、モノ系雑誌の編集者を経て、新車やカー用品などのフリーライター/フリーエディターに。軽自動車からミニバン、キャンピングカーまで試乗記や使い勝手などを執筆。現在は最終生産期のマツダ・デミオのMTに乗る。

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